これまで、高橋信次先生からのメッセージを、いくつか紹介させていただきました。その中で、「反省」というテーマが、何度も登場してきます。今回は、この「反省」について、書かせていただきます。

高橋信次先生のご著書 「反省の要」「心行の言魂」

罪悪感と恥」というブログの中で、高橋信次先生から、「反省をして、『想念帯』を掃除しなさい。」と、教えられたことを書かせていただきました。
また、「霊道」というブログの中で、信次先生のご著書から、次の言葉を引用させていただきました。
「日々の生活の場において、中道の心を失わず、人間らしい、正しい法にそった生活を送るならば霊道はひらけます。
 パラミタ(注、潜在意識にある素晴らしい智慧・仏智)、あるいは過去世を語る霊道は、反省と調和によってひらきます。」

この「霊道をひらく」という言葉こそ、「ハイヤーセルフにつながる」ということに、他なりません。

信次先生のおしゃろうとしていることは、まとめれば、次のようになります。
反省によって、自分の想念帯の曇りを除きなさい。反省して気付いたことを、日々の生活に生かしなさい。中道の心で、人間らしい、正しい法にそった(大いなる全て、神の心に適った)生活を送れば、霊道は自然に開かれます。つまり、ハイヤーセルフと一つになれます。

少し前に、サナンダさんの「真実があなたを開放する」というメッセージをご紹介しましたが、「ハイヤーセルフとつながる、一体になる」という表現が、随所に現れます。
そして、ハイヤーセルフとつながれば、直感が鋭くなり、物事の実現化(引き寄せ)ができるようになるので、いいことずくめです、とおっしゃいます。

人生ドラマ」に夢中になっている、ほとんどの人たちに先駆けて、目覚めさせられた「ライトワーカー」さんたちには、「今すぐここで、マスターであることを宣言し、主張して、マスターとして熟達することで、2019年に備えてください。」というような、ちょっとした無茶ぶりを、おっしゃっています。

どうすれば、ハイヤーセルフにつながるか?という方法論には、「人生ドラマを手放す」ということ以上、あまり触れられていません。
敢えて言えば、アデルさんが、「いつかは、最初に地球に創られたパラダイスに戻れると信じて、全てが変わるという強い信念だけを持って、アデルさんは何度も何度も地球に転生し続けました。」というくだりでしょうか。

確かに、今は、「イベント」、「アセンション」を真近に控えて、随分、エネルギーが変わったため、どんどん覚醒がしやすい環境になってきているので、「人生ドラマを手放す」決心さえできれば、すぐにでも結果が出るのかもしれません。
あるいは、「イベント」によって、大多数の人たちにも、「人生ドラマを手放す」奇跡が起きて、劇的な変化が訪れるのかもしれません。

ここに、40年以上も前に、高橋信次先生が、お書きになったご著書があります。「反省のかなめ 心と行いを浄化する光明の道」、「心行の言霊」の2冊です。

「反省のかなめ」は日常生活において、自分の心を浄化して、自己の確立を図るため、どのように反省を行ったらよいか、具体的な例を上げて、詳しく説明されています。

「心行の言魂」は、全体としては、「宇宙の神理、人間の心を、言霊によって表現したものである」というのが内容ですが、反省をする上で、基準とすべき「八正道」について、詳しく書かれています。

このご本は、高橋信次先生によって執筆され、1975年9月21日 出版された、非売品の扱いになっています。武術でいうところの「秘伝の極意」といったところなのでしょうか。

「急がば、回れ」という諺があるように、「反省」の基本を知って、日常生活を改めることで、悟り(覚醒、ハイヤーセルフとの一体化)への道を、淡々と歩むのも、お神のご本願にかなうものと思います。

この2冊のご本もかなり難しく、取っ付きにくいかもしれません。これを単なる知識として受け取ることにならないように、ご注意ください。

例えば、バシャールの様々な教えなど、情報・知識については、いかに豊富であったとしても、実際に、現実の生活に生かせなければ、あまり意味がありません。

反省の仕方を学び、ご自分の「自己の確立」(ハイヤーセルフとの交流)に役立ててください。「自己の確立」ができさえすれば、すべてがスムーズに運びます。

何事でも、知識を知っただけでは、効果は期待できません。
これを見たら、1日10分でも、15分でも、毎日、時間を取って、反省する習慣をつけられることを、お薦めいたします。

では、「反省のかなめ」にある序文を、ご紹介いたします。

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 私たちがこの地上に誕生したそもそもの目的は、己の魂をまるく豊かに育て、天上界の姿を地上に顕現(けんげん)させることにある。すなわち、仏国土・ユートピアの建設にあるわけである。
 ところが地上に誕生すると、人間はこの目的を忘却し、肉体五官に心が翻弄(ほんろう)され、自我我欲の執着に没入して苦しみをつくり出してしまう。
 肉体五官に翻弄されず、本来の神の子にかえるためには、反省と瞑想による正道の生活しかあり得ない。つまり、善なる人間としての自覚の生活こそ仏国土の基礎といえる。
 こうした意味において、『人間・釈迦』『心の原点』など一連の拙著を併読され、本書を通して、八正道の現実的な生かし方、自己反省の在り方、仕方をマスターし、善なる心の顕現に役立ててもらいたい。
 1975年9月吉日
                        高橋信次
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以上が、出版の趣旨になります。

今回のブログでは、高橋信次先生のおっしゃる反省をご紹介させていただきました。

サナンダさんの言葉は、本当に素晴らしいです。感動しました。
一方、私たちの足元を見てみましょう。どこまで、ハイヤーセルフとスムーズな交流ができているか、自身に問うてみましょう。
現在のご自分の在り方をチェックする上で、「反省」をお薦めいたします。
【参考】
高橋信次先生直伝の「反省のかなめ」、「心行の言魂」から、反省の仕方について、詳しい解説部分を抜粋したものを、以下につけさせていただきます。ご自分で、反省をされる上で、ご参考にしていただければ幸いです。
「反省のかなめ」(P.6~P.47)
「心行の言魂」(P.196~P.289)