今月のメッセージ
2007年               English       

「八柱之大神その4 国狭土之命」

  第4の守護神の話です。国狭土之命と呼ばれています。呼称は人間が名付けた物ですが、その理合いの理解は大切です。守護神八柱之大神の4番目の機能は、つなぎであります。私達が、つなぎの大神さまと呼ぶ理由です。次々と因縁のある、つまり、関係のある出来事や物事をつないでいくのです。つなぎの第1の役割は、命をつなぐことであります。ミクロにもマクロにも、つなぎはなければなりませんが、まずは、ミクロの生命をつなぎ合わせてマクロに具現化していく働きを持つ神と理解しましょう。ミクロの生命現象である仏の真理や修行の徳に現れる命の賛歌や、それを求めての修行である禅行に、このつなぎのエネルギーがあり、一貫して、命の生成や生命の悟りに繋がっています。

 右手人差し指に、この神は象徴され、結ぶ印は恨みを嫌い、恨みを去ることを求めている。因縁や人間関係を結ぶのに、恨みを以て結ぶと言うことはあり得ない。  皮膚に現れるほとんどの病は、なにかを恨むときに出てくる。

 女性性を司り、立ち給う方角は辰巳(南東)の方角である。

 日々の守護は、午前八時より十二時、月々では十一日目の午前0時から十五日目の24時までを守護する。年々で言えば、四月二十一日より六月二十日までである。

 会社の経営などでは、毎月11日から15日に請求書案内などを出し、翌月につなげるのが常道である。4月21日から6月20日までに、一年をつなぐ様々のイベントを組むというのも常道です。なぜなら、つなぐエネルギーに充ち満ちているからといえます。

 少しややこしいのですが、つなぎのエネルギーを持って北に展開するエネルギーがあります。水のきよめの理合いを得、天の四神の一つとして陰陽五行に現れる玄武(げんむ)であります。水の神として、亀に蛇が巻き付いた姿で表されるのですが、全ての因縁をつなぎ合わせる役割を、水のきよめと共にしています。

 また、陰陽五行に表されていることですが、二十八宿の内、北方七宿の総称として、玄武を言う場合があります。この様に、八柱之大神はその理合いを芯に、他の八柱の理合いを持っていますが、八柱之大神のもと四神帰妙来と唱名されるように、四神二十八宿と共に、1461本仏の世界が展開され、八百萬の神々の世界へと繋がっていくのであります。

 実際の応用では、組織においては4天王に7奉行28将という風に、実際動かし、その組み合わせの妙を見ることも出来ます。人間の禍福は、つなぎの妙であると言うことが出来るからです。

 国狭土之命と名付けられたこのエネルギーは、生成発展をもたらし、物事を具現化する役割を持つ大神であります。思えば、ぬくみの大神(エネルギー)にこのつなぎの大神(エネルギー)が入り込んで、女性が生まれるというわけですから、女性たる者ぬくみとつなぎを、ゆめゆめお忘れなきようお願いいたしたいと思うのであります。

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