「八柱之大神 その7 大食天之命」
八柱之大神様のお話も残すところ2神となりました。今日は、育ての大神大戸辺之命に続いて育ったならば、一人独立をして働くようにと言うわけで、放ち之大神様大食天之命様のお話です。
水のきよめから始まって、理分け、出入りを繰り返してつなぎを経、芯を入れて支えを作り、内実を充実し、独立して働きを為すところまで、神々がお働きたまわるところまで来ました。
人の誕生で言うならば、男の水のきよめが女の体内で起こり、人として生まれる理分けの意思を持って、細胞分裂を繰り返し、それをつなげて内蔵骨皮をつくり、それらを育てて人の形が出来たところであります。後は体温を得て母の体内から出てきます。まことに精妙な仕組みであります。
人が独立をして仕事をするときも、同様のプロセスを経なくてはものになりません。事に当たるときの純粋な気持ちが先ず求められます。次に、仕組みを理でもって解し、色々とやってみるのであります。関連のあるものを結びつけ、人をつなぎ、ようやく骨格が見えてきます。そして懸命に育て、よしとなったら責任を持たせてやらせていただくのであります。後は、ぬくみのある血の通った仕事を続けるだけです。 ですから、大食天之命様のお働きは、タイミングよろしく、己可愛いい欲の気持ちを去って、利他の心に立つとき最も大きなものとなります。
福と智を虚空のように無限に持ち、人々の望みに応じて分け与えるという虚空蔵菩薩様や、国土を護り幸福をもたらすという、妙見菩薩様などにそのエネルギーを見て取ることが出来る。
指で言えば、右薬指にこの大神のエネルギーは出ており、面足様の宿る右親指と円を為す印は、あらゆる災難を切り払うとする。
女性に多く宿るエネルギーであり、女姉妹の理を護ろうとするエネルギーである。
日々午前2時から6時の時刻にお立ちになるエネルギーであることから、日々この時刻に休まれると疲れなど、邪や魔の影響を放すことが出来る。この時刻は、神にお手入れいただくという気持ちで、ゆっくりとされるべきなのです。八柱之大神の筆頭、国常立の命とこの神が入れ替わる、深夜2時は、神格の故に格差が生じ、丑密どきと言いしばしば深刻な事情身上が生まれる時刻として注意を要する。
この時刻に生まれ活動する邪魔が深刻な身上(病気)の原因となっていることが多く、私が丑密修祓と言って、邪魔を祓う修法を執り行う理由です。
この神は、丑寅(北東)の方角にたたれ、切ること放つこと一切を守護し、体内では、膵臓、肝臓などを守護します。
月々の邪魔を祓うには、3日の正午から8日の12時に邪魔を意識して、行動を祈りに乗せる必要があり、年々にては、一月二十一日から三月二十日の間にこの神の働きが顕著になりますから、この間の心言行のあり方が、邪魔による障害を受けるか受けないかを決めることになります。
仏教には、この神のエネルギーを表す仏様が数多く居られる。
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