八柱之大神その1 「国常立之命」
あらゆる生命の八隅に立ちたもうて、全ての命をはぐくみ育てる大神を、私は八柱之大神と呼称しあがめ奉ってきました。最初は、清めの大神のお話です。 「おやさま」が、 その神名を国常立之命とお教えになり、私はそれに従っています。
大本の聖師出口王仁三郎が著した「霊界物語」にも、同様の神名があります。
一つ二ツの大神が、人間の創造にかかられたとき、最初に合力に同意された大神であります。太陽系宇宙では、月様、その現れ方に、男の性が現れています。つまり、日様に照らされて、姿を変えるというのは、如何にもという感がします。先月お話をしました、神漏岐之神にこの大神が入り込まれて、我々が今日言うところの伊弉諾尊となるわけですが、この大神は水を自在に扱うことが出来ます。人が、滝に打たれるのも、身体の60〜70%が水分であるのも、地球の海の表面積が全面積の60〜70%で、今は64%台で推移していますが、このような行為、分布はこの神の役割の大きさを著しています。ちなみに、海中に没したムーやアトランティスの表面積は4%弱であったとお教えになります。
方位は子(北)にお鎮まりになり、 御姿は龍体をされて、我が国では多く龍神が眷属として現れました。欲しいという心根を嫌い、男性原理である護りを象徴する神と言えます。確かに、あれが欲しいこれが欲しいと自己の欲に立つようになって、世界は乱れ始め、男性原理である家族を、社会を、そして世界を守護する行動を放棄したかに見える人間社会が、混乱と無秩序な社会となるのは当たり前の事だと仰います。
人間は、神の社になるべき存在なのですが、身体を汚して病気になってそれは人間だから仕方がないとうそぶいています。神が宿るには余りに汚れている人が多いとお嘆きになるのです。釈迦無二の説かれた八聖道も、考えてみるまでもなく、神の社として受け入れられる最低条件を言っています。
この大神は、一日では午前0時から2時に現れ、丑密を経て放ち之大神大食天之命と入れ替わりますが、この大神については11月のこの稿でお話をします。ですから、体を清めなくてはならないとき、深夜0時には身体を「おかみ」に返さなくてはなりません。一方、常に清まった状態であれば、眠くはならず疲れもしないのです。暴飲暴食、過食気味の我が国を始め一部の国に住んでいる人は神の社からほど遠いと仰ってお嘆きになるのも宜なるかなです。
また、八柱之大神は、月々によって、また一年を以てそれぞれ巡回をしており、国常立之命と唱名する大神は、毎月1日午前0時より、3日の12時までと、年で言えば12月21日から正月20日までを守護しています。ですから、正月3ガ日の午前0時から2時までは、この神の力が最大になるので、誰でも改まった気持ちになるのです。
仏界への垂迹で言えば、釈迦無二とその説法はこの大神が垂迹したものであります。このほか、この大神が垂迹したものとしては、千手観音菩薩が大きな存在であるとお聞かせになるのです。
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