ドメインの移管とは、ドメイン情報(Domain Informatioun)で、定義されているネームサーバーを、変更する手続きだということができます。

次は、ドメインの移管とサーバーの引越(切替)の一般的な手順です。仮に、www.happynet.ne.jp というサーバーがあるとします。
この www.happynet.ne.jp の現在のIPアドレスを、例えば、223.29.45.131とします。それを、IPアドレス183.90.240.5のサーバーに引越するケースです。

1.レンタルサーバー業者A(引越元)に対して、ドメイン(例、happynet.ne.jp)を移管する予定であることを伝えて、ドメインの移管ができるか確認して、OKをもらいます。

2. レンタルサーバー業者B(引越先)と契約して、サーバー料金を支払います。

3. レンタルサーバー業者A(引越元)に対して、引っ越すまではサーバー料金を支払います。一時的に、二重でレンタルサーバー費用が発生することがあります。

4. レンタルサーバー業者A(引越元)でから、借りている自分のWebサーバー www.happynet.ne.jp から、ホームページの情報一式をすべて、ダウンロードします。
全く新規で、新しいホームページを立ち上げるのであれば、その必要はないです。

5. レンタルサーバー業者B(引越先)に、新しい自分のWebサーバーに、そのまま、ホームページ(Webサイト)を、新しいサーバー(仮のIPアドレス 183.90.240.5)コピーするか、あるいは、新しいサーバー上に、新たなホームページを作り直します。

6. レンタルサーバー業者B(引越先)DNSサーバーでは、www.happynet.ne.jp のIPアドレスを、IPアドレス 183.90.240.5 に指定します。

7. レンタルサーバー業者B(引越先)を通じて、レンタルサーバー業者X(引越元)に対して、ドメイン happynet.jp のドメインの移管をお願いします。

8. ドメイン happynet.ne.jp の移管が完了すると、www.happynet.ne.jp のIPアドレスは、183.90.240.5 に変更されるため、183.90.240.5 のサーバに構築されているホームページの情報が表示されることになります。

【IPアドレスについての補足説明】

IPアドレスには、IPv4とIPv6の2種類があります。
ここでは、話を単純化するために、IPv4で説明します。
IPvのIPアドレスとは、192.168.1.1 のような 0~255までの数字を.(ドット、ピリオド)で、4個つなぎぎ合わせた数字列です。
ローカルIPアドレスと、グローバルIPアドレスの2つのタイプがあります。

ドメイン(例、happynet.ne.jp)の所有者は、ドメイン情報を変更して、DNS(ネームサーバー)を自由に指定することができます。
つまり、www.happynet.ne.jp というサーバーのIPアドレスを変更することができます。
その結果、www.happynet.ne.jp のIPアドレスを、引越先のサーバーのIPアドレスに、変更することによって、サーバーを引越させることができます。
Aさんが、ドメインを移管するということは、つまり、そのドメインのDNSを、引越元のレンタルサーバーのDNSから、引越先のレンタルサーバーのDNSに切り替えることを意味します。

【注意事項】

(1) ドメインが、Aさん自身の所有であることが、前提条件です。
(2) 旧サーバーのホームページをコピーする場合、自分自身に所有権があることが必要です。
(3) 上記の(1)、(2)の条件が満たされていれば、ホームページの引越と、ドメインの移管ができます。