写真教室の懇親会に参加していたら、関西空港の大事故の判断ミスが話題になりました。
新千歳空港に止まるジェット旅客機
伊勢湾にあるセントレア(中部国際空港)は、台風21号の襲来を控えて、9月5日の朝早々に、閉鎖を決めてしまったそうです。
台風直撃の進路から少し外れていて、関西空港に比べたら、台風の威力は弱いと予想されるにもかかわらずです。
 
それに比べて、関西空港は、お昼近くまで空港を閉鎖しませんでした。
 
午後にタンカーが、関西空港への連絡橋に衝突して、連絡橋が破損して、本土と行き来ができなくなってしましました。
その結果、乗客など約8,000人のが、関西空港で孤立して、夜を明かすことになったそうです。
 
気象庁からの台風21号の情報で、猛烈な高潮と暴風雨が来ると分かっていたにもかかわらず、なかなか空港閉鎖の判断をしませんでした。もっと早く閉鎖を決定していれば、タンカー事故も防げたかもしれません。
 
関西空港は、完成してから4~5mも地盤が沈んだため、5mの防壁を周りに巡らせたそうです。
関西空港は、作る前から、海底の地盤が軟弱なことを指摘されていました。
そのため、総工費が大幅に上乗せになったという事実があります。
 
それに比べたら、中部空港は、知多半島の常滑市の沖合で、地盤が固い場所に建設されたので、地盤沈下などの心配は、何も起きてはいません。

中部空港と関西空港とで、これほど判断力が違うのは何故でしょう。

 
中部空港は、初代の社長がトヨタ自動車の出身で、セントレアはトヨタが国の税金で作ったトヨタ空港といってもいいくらいです。トヨタは、中部空港を自社の空の玄関くらいに思っていて、何事にも、とても熟慮して、真剣に対応していると思われるのです。そう見ている名古屋人は、少なくないと思います。
 
それに比べたら、関西空港の管理会社である関西エアポートの判断とは、天と地ほどの差があるといっていいでしょう。
 
懇談会でお会いした奥さんのご主人(その場にはおられなかったですが)の言葉は、
「関西空港はアホだわ!」
の一言だったそうです。
 
被災に遭われた関西の方たちには、本当に失礼なことを言っていると思いますが、素人の名古屋人である私でも、このことはわかります。まあ、写真教室の懇親会で、話題にのぼったくらいの話ですので、悪しからず。
 
マスコミは、防災というと、「近所の一人暮らしの老人がいたら、お互いに声を掛け合いましょう。」という報道をよくします。もちろん、それは非常に大事なことです。

しかし、マスコミは、もっと核心を突いた報道をして、人災ともいえる自然災害時の事故を、未然に防ぐ報道をすべきではないかと思うのです。