CMSを分類すると、例えば、次のように分類できると考えます。
(1) オープンソースのCMS
例) WordPress、MovableType 等。
オープンソースという言葉は、ライセンスの一種のことですが、個人で使用する分には、通常はフリーウェアというイメージで、無料で使用できるプログラムと考えていいと思います。
無料で使えるために、非常にシェアが高いといえます。海外においては、様々なCMSが使用されていますが、日本ではWordpressのシェアが高いようです。
日本でシェアが高いCMSは、日本語の情報、つまり、本やCMSの情報サイトが充実しているので、益々、使われるようになり、シェアがより一層高くなるということになります。
(2) 専用CMS
例)自治体向けCMS 等
これは、その業種、業界に特化して、汎用的に作られたパッケージのようなCMSといって良いでしょう。
自治体向けCMSであれば、ある自治体に納入したCMSソフトウェアを、ニーズが似ているため、他の自治体がそのCMSソフトウェアを導入するとします。そこで、新たなニーズが生まれ、それに対して、機能追加や改良が加えられるとします。次に導入した自治体においても、改善が加えられていくうちに、自治体向けに特化した専用CMSが出来上がっていくというわけです。
そのような専用CMSは、機能が豊富であり、その業界のニーズにはしっかり応えたCMSになっているといえます。
(3) 独自開発のCMS
例)Googleサイト、Facebook、等。これらも、一種のCMSといえます。
その会社専用に、オリジナルに開発されたCMSソフトウェアのことです。
ある大手の企業が、自社のWebサイトのために、オープンソースや、専用CMSのパッケージを利用することなく、オリジナルでCMSを開発するような場合です。
このようなオリジナルなCMSを開発するには、非常なコストと、高い技術力が必要とされるのですが、その会社が持っている独自の技術を、そのWebサイトで公開するような場合、オリジナルで開発せざるを得ないことがあります。
一番、お手頃なのは、オープンソースの無料のCMSです。中小企業、個人はこのレベルで十分です。
一方で専用CMSは、あるニーズに特化した機能を持ち、その分野のどのユーザーでも使いやすいように、汎用的に作られています。
最後の独自開発CMSは、発注元のニーズに完全に応えて開発されるオリジナルCMSといえます。