昨夜(4/10)、「世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功」という、ニュースを見ました。
日本の科学者も、「はやぶさ2」など、目覚ましい成果を上げて、世界的な貢献をしています。喜ばしいことです。
天の川

天の川

さて、天使や宇宙人のメッセージの中で、しばしば「次元」という言葉が出て来ます。
「次元」とは、一体、何でしょうか?
 
一番わかりやすい説明は、夜、寝ている時、夢を見ることがありますが、その時、私たちの意識、魂はこの三次元ではない世界に行っています。
では、この次元の異なる世界を、どう捉えたらよいでしょうか?
 
私は、これまで、二人の先生から、次元について学びました。
 
一人は、高橋信次先生です。もう一人は、理論物理学者の大栗博司先生です。
 
高橋信次先生は、GLAという宗教団体を創設された宗教家です。
 
一方、大栗博司先生は、カリフォルニア工科大学の教授であるとともに、東京大学の主任研究員である理論物理学者です。
 
高橋信次先生は、眠ることについて、次のように述べられています。
「心の原点」からの引用。
「就眠は肉体と意識つまり肉体舟の生命が人生航路の修行に耐え得るために行うものであり、これは光の線、すなわち霊子線のようなもので、距離には関係なく、四次元以降多次元にコンタクトされ、光の線を通して、魂があの世実在界(四次元以降)に帰っていくことなのである。」
人間は、夜寝ると、四次元以降の高次元の世界に戻ります。夢は、四次元以降の世界に行った時の記憶の残像だということです。
 
さて、大栗博司先生からは、「超弦理論」という物理学の理論の立場から、次元というものを説明されています。
 
この超弦理論は、理解するのがとても難しいので、以下のご著書から、から、その結論部分のみをご紹介させていただきます。詳しくお知りになりたい方は、ご本をお読みいただければ幸いです。
「重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る」(大栗博司著 2012年5月30日 第1刷発行)からの引用。(P.216)
小さな空間に六つの余剰次元が丸め込まれている!?
超弦理論の結論は、「この三次元は、六つの余剰次元が丸め込まれているので、実は、九次元である。」ということになります。
「大栗先生の 超弦理論入門 九次元世界にあった 究極の理論」(大栗博司著 2013年8月20日 第1刷発行)からの引用。↓===============================================↓
「第9章 空間は幻想である」より(P.219~P.249)
私たちは習慣によって、甘味があったり、苦味があったり、熱かったり、冷たかったりすると思うが、現実に存在するのは原子と真空である
                古代ギリシャの哲学者デモクリトス
(中略)……
 ニュートンの力学では、役者が登場する前のお芝居のように、空間はあらかじめ存在するものと考えられていました。物資とは、設定された舞台(空間)の中で演技をする役者のようなものであるというわけです。
 ところが、アインシュタインの一般相対性理論によって、空間は物理現象が起こるたんなる入れ物ではなく、その中で重力の働き方と深く関わっていることが明らかとなりました。とはいえアインシュタインの理論でも、空間が基本的な概念であることは変わりません。とくに次元というものは、理論を決めるためにはあらかじめ設定しておかなければならないものでした。
 しかし、ウイッテン(注、1990年 フィールズ賞を受賞)の「双対性ウェブ」では、九次元空間の超弦理論で、弦の間に働く力の強さを示す結合定数を変えていくと、一〇次元空間の超重力理論になってしまいました。まるで、固体である氷の温度をあげていくと、融けて液体の水になってしまうように、結合定数を変えるだけで、空間の次元が増減するのです。
 さらに、マルダセナ(理論物理学者)の対応では、重力を含む九次元空間の超弦理論と、重力を含まない三次元空間の理論が、まったく同等ということになりました。次元の異なる理論を使って計算しても同じ答えになるというのでは、空間というものはそもそも何だったんだろうと思えてきます。
 すでに何度も説明したように「温度」というものは、分子の運動から現れる二次的な概念でした。基礎理論の段階では存在しないので、私たちの幻想であるといってもよいでしょう。
 それと同様に、超弦理論の発展は、「空間」も基礎的なものではなく、二次的な概念であることを明らかにしたのです。
(中略)……
 重力があったり、なかったりする理論が、ウェブ(注、蜘蛛の巣)のような関係で結びついているのですが、その中のどれか一つの理論が基本になっているとは考えられません。その背後には、何かより根源的な理論があって、そこからこれらの理論のウェブが現れてくるのだと期待されるのですが、それが何なのか、いまだにわかっていないのです。
 本章の最初に、デモクリトスの言葉を引用しました。これを超弦理論にあてはめると、次のようになるでしょう。
  私たちは習慣によって、
  重力があったり、
  次元があったり、
  空間があったりすると思うが、
  現実に存在するのは……
 この「……」にあてはめるべき言葉を私たちはまだ知りません。重力や、次元や、空間が幻想であることは確かですが、それらが何から現れてきているのかについて、根源的な理解には達していないのです。それを明らかにすることは、これからの大きな課題です。超弦理論はまだまだ発展途上の理論なのです。
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以上です。
この超弦理論は、有力な仮説ではありますが、立証されて、定説になっているわけではありません。
ここで、述べられている内容は、あくまでも、超弦理論が正しいとすれば、という前提での大栗先生のお話です。
 
この科学という観点で見れば、次元のみならず、私たちの五感という感覚は、幻想であるということになるのですが、実際には、私たちの感覚は存在します。
 
私たち人間に、世界のすべてを、認識させている根源的な力は何かというと、それは、大いなる全て、神という存在であるとしか、言いようがないと思います。
よって、「……」にあてはめるべき言葉は、次のようになるでしょう。
  私たちは習慣によって、
  重力があったり、
  次元があったり、
  空間があったりすると思うが、
  現実に存在するのは、
  神の力であり、
  神の法(秩序)であり、
  神のエネルギーであり、
  神の愛としか言いようのない世界です。