保険代理店を経営しているMさんとは、30年ほど前に、同じ大手事務機メーカーに、勤務していました。
私がそのメーカーを、スピンアウトする(やめる)数年前に、彼はメーカーをやめまて、大手保険会社に入りました。そこでトップセールスマンになり、それから、独立して保険代理店を設立し、100名を超す大きな代理店に育て上げました。
そのころ、Mさんに、自分のすべての生命保険をみてもらい、いろいろアドバイスを受けました。そして、医療保険を、彼の代理店と契約しました。貯蓄性の高い保険だったので、やっていてよかったと思っています。
彼はお客様をとても大切にする人で、毎年、犬の写真が写っているカレンダーを、いただいていました。そんな心遣いが、お客様を増やし、社員を増やすことにつながったのではないかと思います。
彼に電話をしました。65歳になったため、今は完全にリタイアして、毎日が日曜日の生活になったと、伝えました。
20年間、経営していた「ハッピーネット株式会社」というIT企業を、3年前に事業譲渡した話をしました。
そうしたら、彼も、自分で大きく育てた保険代理店の会社の株式を、全て、大手保険会社に買い取ってもらい、今は雇われ社長をやっているとのことでした。数年したら、引退するそうです。
中小企業の場合、後継者の問題が出てきます。
自分が引退するときのことを考えて、早めに手を打ったということでした。
私も、母親が脳梗塞になり、介護が必要になって時点で、事業譲渡を決めたので、Mさんの行動はとてもよくわかります。