GLAにいたころ、一人の本体と、五人の分身のお話を、よくお聞きしました。
簡単にご説明すると、人間は、「一人の本体と、五人の分身から構成されている」グループということなのです。この世で、たとえ家族がいなかったとしても、独りぼっちではないのです。
本体は、グループの中心で、五人の分身のカルマ(業)をすべて持っています。分身は、本体と役割りが少し違うようです。
本体は、非常に困難な環境にありながらも、覚醒すること決意して、生まれてくると教えていただきました。
今(1970年代)は、覚醒が非常に困難であるにも関わらず、仏国土・ユートピアの建設のために、非常に重要な時期なので、
「今、生まれている人は、すべて本体でだよ。悟ってきますと、あの世から出てきて、使命を果たさずに戻ったら、とても恥ずかしい思いをするので、みんな頑張らなくちゃあいけないよ。」
と、信次先生は、皆を励まされていました。
(注、「仏国土・ユートピアの建設」とは、今でいうアセンションのことです。その当時(1970年代)は、アセンションという言葉はありませんでした。信次先生は、何かにつけて、「仏国土・ユートピアの建設」という言葉を、連呼されていました。)
それは、もう40年も前のことでした。そのころの仲間の多くは、大学生でした。
「みんな、本体なんだから、頑張ろうね!」と、無邪気に励まし合っていました。
以下、信次先生のご著書「心眼を開く」より、「五人の分身」について、引用させていただきます。
↓=========================================================↓ 生命もこれと同様に、まず第一に宇宙の大意識から第二に個としての生命があの世実在界に誕生し、第三に現象界に姿を現わす。一度、現象界に出た生命体は、この世とあの世の転生をくりかえし、この世に生まれ出る時は両親という媒体(縁)をへて姿を現わします。つまり、大意識から離れた生命は、あの世、両親、この世という三つのプロセスを踏みながら循環の法の中で生きるように仕組まれます。 さて問題の人間の生命体である一本体、五分身についてです。人間の生命体は三つの系列からできています。
一の系列、男本体一、男分身五、 二の系列、女本体一、女分身五、 三の系列|男本体一、男分身二、女分身三 |女本体一、女分身二、男分身三
三つの系列は、生命、物質の仕組みである構成要素が人間の生命にも当然当てはまってきます。大宇宙は三つの構成(陰性マイナス-、中性N、陽性プラス+)からでき上っていますから、人間だけが例外というわけにはいきません。 次に、本体一と分身五の理由は、この大宇宙が、神の大意識を母体に熱、電気、磁気、重力という五つのエレメントからできていますので、人間の生命体もこれに合わせて本体一(大意識)分身五(五つのエレメント)の組み合わせになっているのです。 人間を称して小宇宙というのも、生命の成立が、このように大宇宙の構成と同じようにできているからです。 一から三系列を含めて男女の数は同じです。また男女の単体と混成体の区分は人類全体の調和を目的としているからあります。もしも、一と二の系列、二と三の系列のみとすれば、この地上の男女の均衡は破れる恐れがでてきます。地上の歴史が証明するように、人間は六根に支配されるようにできています。戦争、災害によって男が減り、女ばかりになったらどうします。一から三までの系列があってはじめて、男女の均衡が保てるように仕組まれています。また一から三の系列があるために、人類の目的が調和にあるといえるのです。 (注、六根とは、眼,耳,鼻,舌,身,意の6つの感官能力をいいます。煩悩の原因になるのが根です。お遍路さんが、「六根清浄」という六根のことです。) ↑=========================================================↑
以上が、信次先生が説かれた、一本体、五分身の仕組みのお話です。
この六人を魂の兄弟と呼んでいました。
魂の兄弟(六人のグループ)は、原則、一度に一人しか、この世(現象界)に生まれることができません。
残りの五人は、地上で修行している一人を、あの世(実在界)から、修行の支援をします。
その魂の兄弟が、守護霊となり、専属的にその人を守護するわけです。
ハイヤーセルフとは、この潜在意識にいる兄弟たちのことといってもよいでしょう。
尚、次元の高い世界の魂は、女に生まれたり、男に生まれたりする、自由があるようなのです。
エル・ランティと、イエス、仏陀などの魂との関係は、通常の本体と分身とは違い、光の分霊という関係があるようです。
一本体、五分身の仕組みから、守護霊という関係が生じてきます。
守護霊では、経験が足りない、あるいは、もっと上の段階を目指すときに、魂の兄弟ではない、指導霊という存在が、この世での修行を、指導するようなのです。
そのため、霊道現象で、出てくる霊は、必ずしもその人の魂の兄弟、守護霊とは限らず、指導霊である場合もあります。
実は、一つ大きな問題がありました。
この世に生まれた魂が、その行いによって地獄界にとどまってしまうと、残された五人の魂の兄弟たちは、この世での修行ができなくなるのです。
その当時(1970年代)、正しい法が分からなくなり、戻ってこれない魂が多かったので、「魂の兄弟が、戻って来ない。」というのが、実在界の大きな悩みの種だと、お聞きしました。
この来るべき、「アセンション」(仏国土・ユートピアの建設)のプロセスの中で、地獄に堕ちている魂が、すべて救済されたとしたら、実在界(あの世)は、どんなに歓喜に包まれることでしょうか。その日が、一日も早く訪れることを、願ってやみません。
(注、ブログ「地獄の救済」をご参照ください。)