先日、ある有名大学の若い助教(助手)のAさんと、お話しする機会がありました。

超弦理論入門 表紙

彼は、情報系の分野で、AIに関係するお仕事をされていると話してくれました。

私も、ソフトウェア、特に、40過ぎで、ベンチャー企業を立ち上げて、つい最近まで、インターネットの会社を経営していたことを話しました。

彼にも、最近は、「大学自身が、授業以外で、収入(お金)を得ることを考えなさい。」というプレッシャーがあるそうです。

Aさんが、ご自分の大学の名前を教えてくれたので、私も名古屋大学出身で、部活の後輩が、今、副総長をしているという話をしました。
久しぶりに会いに行ったら、その副総長は「めっちゃ忙しい。毎日、午後11時まで仕事をやっている。」といっていた話をしました。

私が、「最近、65歳になり、リタイアして、毎日が日曜日です。」というと、
Aさんが、
「毎日、何をしているんですか?」と、聞いてこられました。

スマホに、ハッピーネットのサイトを表示して、
「スピリチュアルについて、ブログを書いています。「スピリチュアル」って、ご存知ですか?」
と、質問してみました。

「スピリチュアルは知ってますよ。」と、Aさんは答えて、「何でそんなことにハマっているの?」という感じで、こちらを見ています。

ちょっと、まずかったかな?と思いながら、
「神様とか、天使とか、UFOとか、宇宙人とか。」と、話を続けると、
彼は、
「UFOは、スピリチュアルには、関係ないです。」といいます。

このことで、争っても仕方がないので、

「最近は、過去世を語る子供たちも、出てきているようです。」というと、

彼は、「過去世の子供の話は、すべて、親が子供にやらせているねつ造です。」とバッサリです。

「バージニア大学の教授は、信ぴょう性があるといってますよ。」と、反論すると、

「そういう、おかしな学者もいるでしょう。何でも、いえますから。」と、これも全否定です。

取り付く島もないので、話を別の話題に変えました。

彼は物理学の専攻だったが、今は統計学に近いことをやっているとのことでした。

私は、数学が専攻だったというと、「数学の何?」と聞かれたので、「群論」をしていたという話をして、次のようなオイラーの公式の話をしました。
1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 + … = – 1/12 (解析接続をすると、総和はマイナス12分の1)
つまり、1 から 順に、 2, 3, 4, … n, (n → ∞)と数字をたしていった総和が、「マイナス12分の1」になるというのが、オイラー公式です。(解析接続をして)
オイラーの公式

【補足説明】
オイラーの公式については、「大栗先生の超弦理論入門」(大栗博司 著 講談社 ブルーバックス)の巻末の「付録:オイラーの公式」を参考にしてください。
「大栗先生の超弦理論入門」では、この宇宙(世界)が、9次元であることを算出するのに、このオイラーの公式が、使われています。

さすがに、Aさんは、「解析接続を使ったゼータ関数(ζ関数)の話ですね。」といってくれました。

私の気持ちとしては、この世界は、本当は9次元の世界で、3次元に住む私たちは、4次元以上の世界を見ることができません。この「ハッピーネット」では、そうした「4次元以降の見えない世界」のことを、「スピリチュアル」として扱っています。「スピリチュアル」は、いずれ、科学的にも証明されるでしょう、といいたかったのですが。

どうしても、彼が正しいか? 私が正しいか? という議論に、行ってしまいます。結論が出るはずはありません。

彼は、「では、賭けをしましょう。」といいました。本意ではなかったのですが、それも面白いと思いました。

協議して、「来年(2019年)中に、大きさが1km あるUFOが出現して、日本政府、アメリカ政府が存在を認める。」ということが起きたら、私の勝ち。起きなかったら、Aさんの勝ちとで、1000円を賭けることにしました。

彼は、もう最初から、1000円、もらったつもりでいるようでした。

私が勝って、彼がスピリチュアルに目覚めるきっかけに、なればいいなと思います。

Aさんは、「スピリチュアル」と聞いただけで、最初から不信感を持ってしまうので、なかなか話を聞いてはいただけませんでした。

まさか、このシチュエーションで、超弦理論の話になるとは、思ってもいませんでした。
科学の真理は、時には、世の中の常識を全くくつがえす発見によって、進歩してきました。
天動説から、地動説への転換は、まさにそのよい例です。
世間の大多数の意見がそうであるからといっても、天動説が真実ではありませんでした。
今、超弦理論の発展によって、世界は9次元であることが分かってきました。その理論によると、3次元と思われたこの空間が、実は9次元であり、6つの次元が隠されているというのです。(注、大栗先生の 超弦理論入門を参照のこと)
今まで、4次元の世界があるというだけで、それを「似非(えせ)科学」の一言で、否定されることもありましたが、超弦理論は、4次元以上の世界の存在を示しています。
いずれ、科学の在り方も変わっていくのでしょう。