昨日の「ハイヤーセルフと繋がる」というブログの中で、次のように書かせていただきました。
「ハイヤーセルフ(潜在意識)と繋がることは、あくまで、スタートであり、目標ではありません。 そこから、本当の人生が、新たに始まるのです。」
40年前、東京に住んでいたころに、GLAがご縁で、親しくなった友人がいます。
今でも、彼とは交流が続いているのですが、彼は、しばしば、次のように、おっしゃいます。
「ハイヤーセルフにつながった。それがどうしたっていうの?そこからどう生きるかが、重要なんじゃない。」
つまり、彼の言いたいことは、次のような趣旨です。
「人間は元より、ハイヤーセルフにつながるようにできている、あるいは、つながっているので、ハイヤーセルフにつながったこと自体は、大騒ぎするようなことじゃない。そんなことは、当たり前のこと。だとしたら、あなたは、これからの人生をどう生きるのかを、問いたい。」
全くその通りです。
ややもすると、ハイヤーセルフ(守護・指導霊)につながると、特別な人間になった気がしたり、普通の人より偉くなったような錯覚に陥りやすいものです。
人より偉くなったと錯覚することを、仏教では、「増長慢」(ぞうじょうまん)と言います。
【補足説明】
仏教で、まだ悟らないのに、悟ったと思って、おごり高ぶること。転じて一般に、十分な力が無いのに、自信の強いこと。
高橋信次先生は、この増長慢にならないようにと、クドイくらいに、戒めておられました。
人は、増上慢におちいった瞬間に、悪魔に入られてしまいます。
ハイヤーセルフ(守護・指導霊)につながることには、そうしたリスクがあるので、くれぐれも気を付ける必要があります。
もう一つ、折角、ハイヤーセルフ(守護・指導霊)につながって、高い波動域に行けたとしても、その境地を見失ってしまうこともあります。
ハイヤーセルフにつながることは、とても素晴らしいことです。
ハイヤーセルフにつながることで、愛そのものである自分自身に、目覚めるのですが、人間は往々にして、その愛そのもの自分を、見失ってしまうことがあります。
「愛そのものである」という気持ちを、忘れずに精進する必要があります。
仏教の言葉で、「不退転」という言葉があります。
この「不退転」という言葉は、政治家が、よく『不退転の覚悟で取り組みます。』のように使います。
それは、決してあきらめることなく、絶対やり遂げるという決意で、臨みます。やり抜きます。という意味です。それが、「不退転」です。
「愛そのものである」境地から、後退することがなくなった場合に、「不退転」の境地に至ったと言えるのです。
ハイヤーセルフ(守護・指導霊)につながり、「愛そのものである」自分自身に、覚醒したのであれば、それに奢ることなく、より一層謙虚になって、愛そのものである自分を、自分らしく表現し続けることが、実践です。
私の40年来の友人は、それを見事に実践しています。