高橋信次先生の「新・復活」その2 天使が現わる

晩年の信次先生 スピリチュアル
昨日(3/2)の「新・復活」その1 西伊豆旅行 に続き、高橋信次先生の「新・復活」その2 天使が現わる  です。
高橋信次先生の「新・復活」の原稿

高橋信次先生の「新・復活」の原稿

高橋信次先生と佳子さんは、 西伊豆海岸にある宿泊所に、車で到着します。そして、その夜、不思議な天使が現われます。

   「新・復活」その2 天使が現わる    (よみがえった 聖書の原点)
 車は予定の宿泊所についた。  都会の雑踏の中で生活している私達、親子にとっては、おいしい空気と、美しい自然の緑は何よりのおくりものであった。  浜辺に寄せるさざ浪の音が周期的に恰も、自然がかなでる音楽の如く、私達の心を洗ってくれた。
 その晩のこと、私の坐っている机の前に、美しい銀色の翼のある天使が、やわらかい黄金の光を体から出して立っている。  前も度々姿を見せていたが、今日の仕度は白絹の長いドレスで、古代人の良く宗教画で見る大天使のそれであった。  金髪で顔たちはやや細おもて、年の頃三十代の青年の姿である。
 私達の部屋が、又一段と明るくなった。 「パパ…  今、此処に立っておられる翼のある天使を、私、前も度々、家でみているのよー  一体、どなたなのかしら。」
「そうだね。  私達に関係のある、天上界からの使いで来ているのでしょう。  そのうち、わかるようになるでしょう。  ギリシャの時代に出られた、アポロによく似ておられるが、イエス・キリスト様達に関係された天使じゃないかなあー」
 天使は、私達親子の顔をだまってじいっと見ていた。  私達の心の準備が出来ていないのだろう。  私はそう思った。
 丁度二年前のこと、彼女の夢枕にアポロが度々出てきて、アポロの時代のできごとを教えられていた。又ある時には禅定中に、三千数百年前のアポロの神殿に案内された、霊的体験をしているために、今起こっている現象を見ても、彼女は冷静であった。
 又、天使の体や心から伝わってくる波動が、非常に精妙であり、やわらかい黄金色の光は、私達の肌になんともいえない、安らぎの暖かさを伝えてくれた。
 これと逆にサタンや仏教でいう魔王のような悪霊が近づいて来れば、丁度静かな池に、小石を投げ込んだ時と同じように、波紋は周囲に広がって行く。
 これと同じように不調和な波動に依って、周辺の霊域は崩され、心の中がざわめき他人を中傷したくなり、うらみの心が生じ、ねたみ、そしり、怒り、情欲にかられ、物欲にかられ、段々と自分をうしなってしまう。  更に肩がはり、体は硬直して寒くなって来る。
 愛のない人々の心の隙に入り込んで来るために、正法を悟って生活に生かしている人々にとっては即座に見分けることが出来るはずだ。  しかし彼等は心の隙に巧妙に入って来るだけに、入られている本人も気がつかないものである。
 人と人のあいだを仲たがいさせる巧妙な力を持っているということを知らなくてはならないだろう。  悪霊も、仏教やキリスト教の真理らしいことを、誠しやかに人の口を通して語ることがあるから、一般の人々はだまされてしまう場合が多い。
 如来とか菩薩と呼ばれるような大天使が、人間の口を通して出て来たとしたらば、その人間の人格が悟られた方であるかということを知ることが、最も大事である。
 悟られてもいない人間に、如来や菩薩が肉体を支配して出て来ることは絶対にないということを知らなくてはならないだろう。  並四球のラジオに、遠距離の短波を受信する能力はない。
 又小さなうつわに大きなうつわの水を入れることは出来ないように、心の世界も同じだということだ。
 霊の世界を自由に見えて聞こえて話せなかったならば、軽々しく、あつかったり、うのみにすることは危険である。  その理由は、余りにも悪霊が多いからである。
 光の天使達は、盲目のままで人生を送っている人間に対して、慈愛を持って守り人間としての正しい生き方を教えるものである。
 不可能のような約束は絶対にしないだろう。  恰も両親が愛する我が子に接するように、幸福な人生を送るということだけが彼等の希望であるということだ。
 動物霊や悪霊達は、自己主張が強く、威張り、言うことがころころ変わって行く。  約束をいとも簡単に破ってしまう。
 良く宗教の教祖に多いタイプである。  そして強欲である。まったく足ることを忘れ去り、自我我欲を欲しいままにし、他人を疑い深い性格を持っていよう。  このような指導者に気を付けることだ。  もっともらしいことをいうが、都合が悪ければ、いつでも言葉巧みに言いのがれをするだろう。  このように、次元の異なった世界は傷誰?(※ 二文字、解読不能)で、この世から見れば不可思議に思える世界だ。  否、私達の五官、そのものが不確実なのであるといえよう。
 悪霊から、自分を守るためには、常に正道を歩み、愛の心で自らを防御する以外にはないということだ。
 私は、休養しながら人間として正しい生き方について、父娘の対話の中から、自然のうちに、彼女の心の中に、神理が滲透し、彼女の心の中は浄化されていくのだった。
 そして、訪れてくる、天使たちの姿も多くなって行った。  天使達は、私達の心の準備のできるのを待っているのであった。 (その3へ続く)
以上、です。
高橋信次先生は、ギリシャのアポロに似た、背中に美しい銀色の翼を持ち、黄金に輝く天使を見て、自分たち親子の準備が整うのを、待っておられることを見抜かれます。 黄金の光を放つ天使が、近くのおられるだけで、安らぎと暖かさを感じます。 しかし、反対に、サタンや魔王が近づいてくると、周りの霊域が崩され、心がざわめいてきます。
正法を悟って、生活をしている人たちは、こうした悪霊をすぐに見抜くことが出来るのですが、そうでないと、悪霊は、その人の心の隙に、巧妙に入って来るので、注意が必要です。 特に、宗教の教祖は、悪霊の操られている場合が多いので、私たちは、そうした教祖の行動をよく見極めて、気を付ける必要があります。 こうした悪霊に打ち克つためには、信次先生は、いつも次のように、おっしゃっておられました。
「悪霊から、自分を守るためには、常に正道を歩み、愛の心で自らを防御する以外にはない。」
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