昨日(R4/6/17)、別荘の庭のことで、豊田オープンガーデン会長の築山二朗さんと、安城市の深津園芸の深津常務さんが、私の別荘を訪問してくださいました。
このお二人は、造園ということでは、非常に高い見識を持っておられる、最強のコンサルタント・ペアといってよいでしょう。
別荘の庭を共同創造する
私自身は、築山さんに紹介していただいた庭師さんに、別荘の庭の設計施工をお願いするつもりで、お二人をお迎えいたしました。
造園作業の見積もりを行う上で、下見をしに来られたものとばかり、思っていました。
しかし、その結論は、この‘治部坂高原’という土地は、あまり手を入れない方がよいというものでした。
つまり、庭師さんを入れて、庭を作らない方がよいとのアドバイスでした。
その理由は、次のようなことです。
第一に、ここは山野草の宝庫であるため、山野草が生えてくるのを楽しむことが最も大切で、あまり手を入れない方がよいことです。
毎朝、朝起きてから、1時間程度、雑草を刈る作業をして、1年間、どのような植物が生えてきて、どのような花が咲くかを観察して、残すものと、刈り取るもの分けて、作業をすることで、庭が自然にできていくということです。
この土地に生えている植物は、一度刈り取っても、また生えてくるので、その自然の摂理に任せるのが、一番良いということでした。、
第二に、この土地で生えている植物を、そのまま育てた方がよいことです。
現在、この場所で生えている植物は、気候や土壌があっているので、生育しているわけなのです。
例えば、名古屋のような別の土地から、植栽を持ち込んでも、育つかどうか分からないのです。
第三に、庭師が入るとそれだけで、工賃が跳ね上がってしまうということです。
庭師さんが、名古屋市からくるにしても、飯田市からやってくるにしても、それだけでかなり時間が掛かってしまい、結果的に、できる作業が少ない割に、コストお勧めできないということでした。
そして、庭仕事の方法について、教えていただきました。
最初に行う作業、雑草の刈り方についてです。
ハッキリと残したい草木以外は、刈り取ってしまいます。
刈り取り方は、地面から、2cm か 5cm ほど残して、上を刈り取ってしまいます。
根っこは抜かなくても、2,3年、刈り取っていると、生えてこなくなるそうです。
刈り取る草は、笹の芽、シダ類、つる草、タンポポ、触るとかぶれる植物等で、これらはすべて取り除きます。
毎朝、起きたら、1,2時間、草刈り作業をして、庭を整備するといいでしょうとおっしゃいました。
次に、雑草を取り除きながら、季節ごとに花が咲く草木を見て、名前を調べて、名札を付けて管理します。
そのように、1,2年山野草を勉強して覚えます。
庭が整備出来たら、他のところに自生している山野草を見つけて、自分の庭に持って来て楽しみます。
そして、別荘にいる山野草に詳しい人に、いろいろ聞いて勉強してくださいとのことでした。
築山さんは、毎日、半日ほど、庭の手入れをされています。
そして、「ここ治部坂高原は、山野草の宝庫です。」とおっしゃいました。
しかしながら、私はまだまだ勉強不足で、山野草や、花木の名前が分かないないため、‘山野草の宝庫’という言葉に実感が湧いていません。
これから、木や草で花が咲く時期、種類や名前を覚えながら、庭を整備して楽しんで行こうと思います。
珍しい山野草や花木が溢れる庭を、自分自身のインスピレーションを頼りに造っていくことが、宇宙との共同創造になると感じました。
そして、山野草を育てるだけでなく、山野草を調理すること、野山を散策すること、花、風景、星空等の写真を撮影すること等も、宇宙との共同創造と捉えて、田舎暮らしの別荘生活を楽しんで行こうと思います。 (黒川 記)