黒い野良猫さんのお話

裏庭に餌をもらいに来る黒猫さん スピリチュアル

いつだったか、忘れましたが、娘から、

「お父さん、猫でも飼ったら?」

と言われたことを覚えています。

しかし、その時は、猫が家にいると、泊まりの旅行ができなくなるので、

「それは、無理だなぁ、外泊ができなくなるから。」

と答えていました。

裏庭に餌をもらいに来る黒猫さん

それが、昨年(2020年)12月のある日、突然、メスの黒い野良猫さんが、自宅の駐車場に現れました。それから、彼女は毎日のように、餌をもらいに来るようになりました。名前はまだ付けていません。

次の話も、娘から聞きました。

「お父さん、黒猫が前を横切ると、アンラッキーという話があるでしょ。
 だから、みんな黒猫は不吉だ思っている人が多いようだけど、本当は逆で、黒猫は幸運をもたらすもので、横切るというのは、幸せが逃げていくから良くないということなの。」

それを聞いてからは、黒猫は縁起が良いと思っていたので、彼女のお世話をすることにしました。

プレハブのオフィスの縁の下に来るので、建物の横にプラスティックの箱を置いて、その上にべニアの板を乗せ、レンガを置いて、雨露をしのいで、食事ができるスペースを作りました。

黒猫さんの餌場

そして、獣医さんのユーチューブ動画を見て、彼女のために、安全な猫用の”ロイヤルカナン“という餌を与えてみました。すると、確かによく食べてくれるようです。

この黒猫さんには、まるで人間のような一面がありました。

餌の皿が移動しています

餌を食べ終わると、「ご馳走様でした。」と言わんばかりに、しばしば、皿を前に移動させるのです。彼女は、過去世で、人間に生まれたことがあるのかもしれません。

しかし、雨が降ると、餌の皿が水浸しになってしまい、台無しになるので、いろいろ工夫をして、最終的には、雨が直接地面に落ちてこない、自転車置き場に、”猫小屋”を作りました。

黒猫さんの新しい猫小屋

一つ心配がありました。

それは、彼女が子供を産まないかという心配です。

以前、このオフィスで、会社を経営していたころに、縁の下で子猫が生まれたことがあります。

そのころは、仕事のことで頭がいっぱいだったため、そのまま放置したので、その後、彼らがどうなったのかは定かではありません。
今では、大変申し訳ないことをしたと、思います。

従姉が獣医さんの奥さんなので、電話で聞いてみたら、捕獲機を持っている獣医さんに相談して、猫ちゃんの去勢手術をした方が良いと、アドバイスをいただきました。

実は、つい最近、黒猫さんを撮影しました。すると、初めて会ったときにはなかったのですが、耳に去勢されたことを示す”V”の字型の切れ込みがあることに気づきました。

左耳が切れている黒猫さん

どうやら、この半年の間に、いつの間にか、役所の職員に捕獲されて、手術を受けたようです。

彼らの意思とは関係なく、子供が産めない体にされていたのでは、人間不信になるのも仕方がないと思いました。

そんなこともあってか、半年ほど、餌をあげているのですが、彼女は絶対、触らせてはくれません。

裏庭に来る黒猫さん

人間は、自分の都合で、猫ちゃんをペットとして可愛がりますが、手に負えなくなると、捨てる人も現れます。
自分勝手なのは、人間です。
そういう自分も、縁の下で生まれた子猫たちを、見捨ててしまいました。
少しでも、罪滅ぼしになるよう、幸せを運んでくれる黒猫さんのお世話を続けようと思います。

 

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