「高橋信次先生の思い出 お人柄」の続きです。
信次先生は、お亡くなりになる直前に、「心の讃歌」という歌の作詞をされて、GLA誌1976年5月号に、発表されました。
作曲は、増田順平さんです。この方は、合唱曲の編曲などを手掛けられている方です。
「心の讃歌」 高橋信次 作詞 増田順平 作曲
1、闇とも知らず 諸人は はかなき夢を求めつつ 迷いと苦悩にあけくれぬ 法灯の道 今いずこ ああ無常の鐘が なり響く
2、見上げる夜空 星の群 希望の光まだ消えぬ 過ち多き過去を見て 心を正し 身を修む ああ 迷いのくもり 晴れわたる
3、光は満ちぬ 暁に 目覚めし人の歌声が 声高らかにひろがりぬ 平等すべて 人の道 いざ建設の音 ユートピア
七五調の格調高い歌です。
残念なことに、先生の辞世の歌になってしまいました。
先生が亡くなられた直後には、随分、この歌が歌われました。
信次先生を思い出すたびに、心の中では、この「心の賛歌」のメロディーが、通奏低音のように自然に流れていました。
その哀愁を帯びた、何とも言えない曲調は、信次先生を失ってしまった会員の心に、しみわたっていきました。
この歌詞を見た時、1番の歌詞は、素直に心に入ってきました。
2番の歌詞について、「希望の光まだ消えぬ」という部分について、先生がお亡くなりになってから、気づいたことですが、死を予期されていたのだなぁと、思ったものでした。
信次先生という師を失っても、「希望の光」として、お前たちが残っているではないかと、先生が励ましてくれているように感じたのは、私だけではなかったと思います。
しかし、最後の3番の歌詞は、まるでユートピアが実現したかのような世界を、表現しています。
先生の死後、全くユートピア実現の目途もないご時世で、この歌詞が不思議に感じられ、少なからず違和感がありました。
ユートピアができる時は、このような感じなのかなぁと思いました。
今なら、「光が満ちぬ」(光が満ちた)とは、メシアが地上に光として、降臨することを指していると、理解できます。
サナンダさんのメッセージにあるように、「アセンション」がもう真近に迫っている状況にあって、ようやく違和感が消えました。
つまり、この3番は、「アセンション」のことを預言して、作詞されていたのでした。
この歌が40年以上前に、作られたことには、驚きを禁じ得ません。
今更ながらに、お神の先回りと、信次先生の偉大さに感心するばかりです。