昨日は、武術の稽古会に参加しました。そこでは、柔術、剣術、居合術などを総合的に伝授していただけます。
朝、午前5時に起きて、一緒に習っているKさんと車で乗り合わせて、稽古場の体育館に行きました。
午前9時から、お昼の休憩をはさみ、午後4時半まで、みっちり武術の稽古を行い、とても楽しく充実した一日でした。
そこで、思い出したが、NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」の中に出てきた、次の質問でした。
「大人になると、なぜ時間がたつのが速いのか?」(1年がたつのが速い。)
子供の頃に比べると、大人になると、どういうわけか、時間がたつのが速いと感じる人が多いのですが、その理由は何か?という問いでした。
その理由は、大人は子供のように、「ときめいていないから」だというのです。
それを証明する方法として、「昨日何があった?」と問いかけても、何があったのか、大人はなかなか答えられないのですが、子供は、得意になって、次から次へと、自分が楽しかったことを、話し出すのです。
番組MCの、ないないの岡村さんが、「昨日あったこと」を、なかなか答えることが出来ない様子が、とても可笑しかったです。
翻って、自分に対して、「ときめいているか?」という質問をしてみたのですが、一日中武術の練習をしていた昨日は、充実していて、特にときめいていたと思います。
度々、このブログで、ご紹介している、山田征さんのご本、「吹く風もまた私である」(1992年8月10日 初版)の中に、おもしろいメッセージがあります。
↓===============================================↓ はっきり申しまして、私達は、「もはやあなた方は全てのことがらをあるがままに受け入れ、素直に素朴に、また明るく楽しく生きていけば良いのです。」と、まるで現実的な社会から遊離してしまっているかに見えるひとつの理念、方向性を示していこうとしています。 一般的に共通である概念といったものと、そのひとりひとりの者にとって個々に必要となってくる、よりきめこまやかな理念との違いは当然あると言えましょう。あなた方は同じ型(かた)でつくられた物ではないし、コンピューターで操られるロボットでもないのですから。 しかし、すべてのものに共通する理念と言いますものは、常に先がけてなされていくものではないでしょうか。 すべての者に先がけて何かをしていく、また、人々のまだ発想し得ない理念をかかげてものを言っていく、行動を起こしていくといったことのむつかしさは、今度の白保のこと(注、石垣島空港の建設反対運動)で存分に味わったことでしょうし、学びもいたしましたでしょう。人々ははじめ、その新しい発想についてくることが出来ないばかりか、理解することも出来ません。しかし行動として現実に動き出し、その結果が少しずつ見えてまいりますと、その通じなかった意味が形としてわかっていくのす。そのことは白保のことにかぎらず、お店(たべもの村)のこと、かかし会のこと、給食のことその他、あなたがなしてきた他のあらゆることについて言えましょう。今在る姿、システムを、まだ行動を起す以前にいくら言葉で言ってみましても他の方々はわかりませんし、現実に可能となるとは思えないからです。しかしこのようにして年月がたってみますと、はじめは夢想とも思えました形が、実際に可能であると言うことを知るのです。 いま私達は、とりあえずは、人々が自分自身で確かめることが出来る、その夢想とも思える方向性、理念の部分をあなたに伝えています。そうです、いかにもあなたらしい表現となってこのノートの上に現わされているのです。もちろん、その真なるものを理解し得る者は非常に少ないかもしれません。それでも良いのです。いつも初めはそうだったのです。そして”時”がそのことを可能とならしめ、現実と化してまいります。そのことを今私達は言っているのです。 いえす」 ↑===============================================↑
冒頭にある「もはやあなた方は全てのことがらをあるがままに受け入れ、素直に素朴に、また明るく楽しく生きていけば良いのです。」という言葉が、正直、30年前に書きとられていたことに、びっくりしました。
素直に、素朴に、明るく、楽しく生きるという理念は、その当時としては、「夢想とも思える方向性、理念」であり、画期的なことと、思えたでしょう。
この「明るく楽しく生き」ること、つまり、最近、TVの中でも、よく出てくる「ワクワク」とは、1980年代の終わり、バシャールから流行り始めたと、私は思っています。
この「ワクワク」を、仕事をリタイアした、昨年(2018年)の夏以降、実践してきました。
実は、毎日が日曜日で、その毎日を、明るく楽しく生きるということは、実は、意外と難しいものです。 「毎日が日曜日で最高!」といった気分は、長持ちせず、1か月くらいで醒めてしまいます。 それが難しい理由は、大人は、子供のように、ときめいていないからだと思います。
「毎日が日曜日」の人生も、子供のようなときめきを失っていたら、淋しく、辛いものになってしまうでしょう。 楽しい趣味なり、何かを見つけて、達成感や満足感を味わっていくことが、「ワクワク」、「ときめき」の源泉になると思います。 その前に、大人の目で、人生をすべて分かったように思い、達観するのではなく、子供のような素直で、素朴な心になることが、ポイントだと思われるのです。
尚、この「吹く風もまた私である」のご本は、下記に注文されるとよろしいかと思います。
『ヤドカリハウス』
東京都三鷹市井口 2-18-13