• 先日(11/1)公開したブログ「息子の死」の中の友人から、また、お電話をいただきました。
蓮の花
彼は、ブログをご覧になって、自身のことが出ていたので、電話をしてこられたのでした。
このブログの件を、お知らせしないで、アップしていたので、ちょっとびっくりしました。
 
ご本人には、ご自分のことだと分かるのですが、他の人が見た時、誰のことなのか分からないように、書いているつもりです。
彼は、ブログに自身が登場したことを問題にされたのでは、ありませんでした。
 
お話を聞くと、息子さんをなくされたことによる深い悲しみが、確かに一時的に、去ったそうなのですが、時間をおいて、再び、悲しみが襲ってきて、今は、少し落ち込んでいるのだそうです。
 
悲しんでいたところ、たまたまこのハッピーネット・ブログの「息子の死」を発見されたようでした。
 
そして、「また、落ち込んでしまった。」ということを、私に知らせたかったのでした。
それをシェアしていただけたことは、とても嬉しく思いました。
 
一旦、手放したはずの感情、つまり、息子を亡くした、親の深い悲しみの感情は、ブーメランのように、再び、ぶり返すことがあります。
 
戻ってきた「感情」に、巻き込まれないようにしていると、それは徐々に消えていきます。
そして、そうしたことを繰り返すうちに、感情のエネルギーは、いつの間にか消えていき、いつしか全く現れなくなることは、よく体験することです。
 
これは、転生輪廻の法、つまり、循環の法則によって、起こってくることといえます。
 
転生輪廻というと、一般的に、人間の生まれ変わり、死に変わりしてくることとして、考えられています。
しかし、転生輪廻の法は、すべてのもの、すべてのエネルギーに、当てはまります。
在りし日の信次先生

在りし日の信次先生

高橋信次先生の「心行」では、「転生輪廻」は、次のような言霊で、表現されています。
広大なる宇宙体は 万生万物の根元にして 万生万物相互の作用により 転生輪廻の法に従う
人間の生死だけでなく、すべてのものや、エネルギーは、円運動を描いて、循環しているのが、宇宙の姿なのです。
 
自分が発した感情のエネルギーは、それを発した自分に戻ってくる(輪廻してくる)のです。
そのため、悪の想念(ネガティブな想念)を思えば悪(ネガティブなこと)、愛の想念を思えば愛(ポジティブなこと)が、自分のところに返ってきます。
 
思うこと、念ずることは、エネルギーとして、良いこと(ポジティブなこと)も、悪いこと(ネガティブなこと)も、良し悪しにかかわらず、自分自身に返ってきます。
それ故に、できるだけ、ポジティブなこと(愛)を思い、念ずることが、自分を幸せにする秘訣です。
そして、このエネルギー循環の法則を、理解していれば、どのような深い悲しみであっても、いずれは弱くなり消滅させることができるということが分かります。
転生輪廻の法、循環の法則を理解して、人生を生きる智慧を学ぶことができれば、人生の苦しみを軽くすることができるといえるでしょう。
私の友人は、今回、息子さんを亡くされたことで、身をもって、転生輪廻の法、循環の法則を、体験されました。
息子さんは、ご自身の父親に、このことに、気付いてほしかったからこそ、そのような計画の元、34歳の若さでお亡くなりになったのかもしれません。きっと、そうでしょう。
息子さんの死を、無にすることなく、転生輪廻の法、即ち、正法を学んでいかれることを、期待いたします。