今、日本では、コロナウィルスによる「緊急事態宣言」の発動が、検討されているようです。しかしながら、海外で行われているようなロックダウン(=都市の封鎖)は、3月14日に施行された「新型コロナウイルス対策特別措置法」では、難しいようです。
先日(3/19)、「コロナウィルスの緊急事態により、アメリカで起きたこと」というブログを書かせていただきました。
今日は、この伊良湖岬に滞在して、体験しことをお話させていただきます。
伊良湖岬の灯台

伊良湖岬の灯台

昨日(4/3)、伊良湖岬の友人のお友達の方が、名古屋から、このコロナウィルスの大変な時期にも係わらず、わざわざ伊良湖まで、私が来てくれたということで、感謝の気持ちからか、伊良湖岬の観光ガイドをしてくれました。
 
2日前(4/2)、私は知らなかったのですが、政府が5000万世帯に対して、1世帯当たり、2個のマスクを配布するというウィルス対策を、菅官房長官が発表されたそうです。
彼は、そのことに対して、次のように、愚痴をこぼされました。
「そんな効果があるか分からない対策を考える政府の役人はバカだ。そのお金がもったいない。」
 
それから、近くで無農薬で、有機栽培の農業をしている「吉田園」という農場に、案内していただきました。
ルッコラの野生種、セルベチコ

ルッコラの野生種、セルベチコ(伊良湖岬、吉田園にて)

若い経営者の方から、セルバチコというルッコラの野生種を栽培されているというお話を伺いました。
試食すると、ルッコラよりも、野生の風味があり、少し辛味があります。
イタリアでは、一般的なのですが、日本では栽培する農家が、ほとんど無いそうです。
 
そのため、名古屋の有名デパートや、東京にも出荷されているそうです。
ただし、東京には、コロナウィルスの問題のため、今は出せないそうです。
桜の名所、滝頭(たきがしら)公園

桜の名所、滝頭(たきがしら)公園

伊良湖の滝頭(たきがしら)公園という桜の名所では、コロナウィルスを、心配することなく、お孫さんや家族の6,7人で、花見をしている方がおられました。
互いに顔見知りなので、声を掛け合います。
「去年よりは、少しすくないかなあ。でも、明日から、土日になるのでもっと人出があるだろう。」
 
と、ウィルス感染には、何の心配もされていません。全員マスク無しです。
 
そして、伊良湖港のすぐ近くにある、安くて美味しい刺身定食を出してくれる食堂で、一緒にランチを食べました。
そこで、レジのお姉さんが、次のように、話してくれました。
「蒲郡市、豊橋市では、ウィルス感染者の発表がありました。しかし、田原市では、一人、ウィルス患者が発生しているという噂があるのに、愛知県の患者数として、発表されていないみたいです。」
 
伊良湖のある田原市では、本当は、患者が出ているにもかかわらず、誰かが社会に忖度して、隠蔽しているのかもしれません。
 
次に、伊良湖港の魚市場に行きました。
伊良湖港の魚市場に水揚げされた魚

伊良湖港の魚市場に水揚げされた魚

コロナウィルスの影響で、大都会へ出荷が出来兄状況なので、魚の相場が下がっているそうです。
魚が安くなって、買う方にしてみれば、良いのですが、漁師さんには、影響が出ていました。
 
旅館は客足が遠のいて、私の泊っているホテルも、ガラ空きの状態です。
女将が、「これからどうなるんだろう。」と、正直に、不安を語ってくれました。
 
友人の話だと、人々が外出を控えた結果、スーパーなどでは、却って、お客で賑わい、売り上げが上がっているそうです。
そのため、友人のスーパーの社長が、年度末の赤字を回避できそうだと、喜んでいるとのことでした。
 
ホテルに戻って、夕食をしていた時に、給仕の女性が面白い話をしてくれました。
「近隣の蒲郡市と、豊橋市は、ウィルス感染者が出て、『蒲郡と豊橋にはいかない方がいい』と、伊良湖で、大騒ぎになっていました。」
 
その感染患者のことは、TVで報道されるより、いち早く、納品業者からの話で、知ったそうです。
田舎では、噂の方が、ニュースより早いのです。
それは、いつの話と聞くと、3月初めのころだったとおっしゃいます。
という訳で、何と伊良湖岬では、もうコロナウィルスは、終息していたことが分かりました。
なので、誰もマスクもしていないし、とても長閑(のどか)なのです。
【補足説明】
コロナウィルスが終息した、という言葉は、語弊がありました。
外部からコロナウィルスが、持ち込まれなければ、大丈夫というニュアンスです。
近くの伊良湖シーパークホテルの受付嬢の話によると、明日(4/5)から、6月末まで、長期休業に入るそうです。彼女は、東京から、宿泊客が来ると、ドキドキすると、おっしゃってました。
山中教授が強い危機感

山中教授が強い危機感を表明

一昨日(4/2)のニュースでは、ノーベル賞を受賞された山中教授が、今の政府のやり方では生ぬるいと、危機感を訴えておられました。そして、次のようなニュースが続きます。
 
東京都は、都立学校の休校を、ゴールデンウィークまで延長することを決定しました。
永寿病院で新たなクラスターが発見されました。
東京、大阪など大都市圏でで、患者数が急増しています。
「医療崩壊が起きる。」と医療関係者が訴えました。
 
最後に、ニュースのキャスターが、次のように、トドメの発言をされました。
「医療崩壊は時間の問題だと思います。」
 
まるで、映画のストーリーのようですね。
私は、バシャールの「二極化する世界」のブログの言葉を思い出しました。
二極化する世界で貴方はどちらを選択しますか?
悲しみと困難な世界と
ハッピーで穏やかな世界
例えば、ハッピーで穏やかな充実感を味わう貴方は、身近に困難の世界があるとは考えつかないほど幸せです。
ネガティブな想いや、恐ろしい恐怖は映画でのお話であって、自分と関係ないと考えています。
逆に困難な世界を体験している人達にとって、ハッピーで穏やかな充実感を味わうなんて、まるでお花畑のお話であって”ありえない”と考えます。
 
伊良湖岬では、お仕事によって、多少の不安はあるものの、ハッピーで穏やかな世界、そのものです。
TVのニュースの世界は、まるで、他人事のように感じられます。
 
先月(2020年3月)、東京に旅行をした時、横浜に住む高校時代の同級生に、夕食をご馳走になったときのことを思い出しました。
 
彼の話の半分は、安倍政権に対する批判でした。
花見の問題、近畿財務局の公文書改ざん事件などを指摘して、安倍首相は一国の首相に相応しくないと、延々と政権批判が続きました。
「君が、何不自由なく、幸せに暮らしていられるのは、この日本という国、社会のお陰じゃないの。だから、そんなことで、ネガティブになって、わざわざ不幸になることはないんじゃないの?」
 
と、私がなだめても、彼は、
「君は、よくそんな脳天気なことを言ってられるね。自分は、これでは駄目だと思うね。」
 
と、おっしゃって、政府批判はとどまるところを知りませんでした。
これは、まるで、二極化する世界、そのままです。
誤解をしないでいただきたいのですが、私は、コロナウィルス対策は、もうしなくてもよいというつもりは、全くありません。
マスコミが悪いというつもりもありません。警鐘をならすのが、彼らの役割です。
日夜、ウィルス対策のために、立ち働かれている方々のご苦労には、深く感謝を申し上げます。
訴えたいことは、「自分の内面のネガティブな感情に、注意を向けましょう」ということです。
それが、事態をよくする上で、本当に必要なものなのでしょうか、ということです。
TVのニュースに影響されて、政府に対する愚痴を言うことが、自分にとって、本当に幸せなことでしょうか。
多くの人たちは、反射的に、無意識で、ネガティブな感情の罠にハマってしまいます。
今こそ、気付いた人から、政府批判や、コロナウィルスに対する心配しすぎなど、ネガティブな感情を手放して、心の中で、「ハッピーで穏やかな世界」を選択する時ではないでしょうか。