先日、私が所属する詩吟の流派である「曾山流樹徳吟詠会」の「再興三十五周年記念吟詠大会」という演奏会があり、私も出演しました。
今回、吉田松陰の「志(こころざし)」という漢詩の吟題(曲目)を、吟詠しました。
次は、この’志’の漢詩です。
志 吉田松陰
天地大徳君父至恩 報徳以心復恩以身
此日難再此生難復 此事不終此身不息
通常の七言絶句の形式とは異なり、八言?絶句というような変則的な漢詩です。
以下が、読み下し文と、私が作成した通釈です。
(読み下し文)
天地の大徳 君父(くんぷ)の至恩(しおん)
徳に報ずるに 心をもってし 恩に復するに 身をもってし
此の日 再びし難(がた)く 此の生 再びし難(がた)し
此の事 終えずんば 此の身 息(や)まず」
(通釈:黒川裕司)
天と地の大きな徳と、主君と父親のこの上ない恩顧を、私たちはいただいています。
天地の徳に報いるためには、心を配って行動し、恩返しをするためには、身をもって行動しなければなりません。
このような日々が、再びやって来ることはないでしょうし、このような人生を、再び生きることはないでしょう。
この仕事を終わらせるまでは、身を粉にして働かないわけには、いかないのです。
私は、この吟を、練習しているときは、特に、何も感じませんでした。
しかし、舞台に上がって、精一杯の声で吟じた瞬間に、この‘仕事’というのが、自分にとっては、今、地球で起きている‘イベント’の遂行だと、ハッと気づきました。
すると、自然に涙が溢れてきました。
この‘志’という漢詩は、ネットで検索しても、全く出てきません。
このような稀な漢詩に、ここで出会えたことは、明らかに‘宇宙の導き’、‘宇宙からのギフト’だと思えるのです。
そして、何だか、時空を超えて、‘吉田松陰先生’が、まるで降臨してこられて、自分と一緒に感涙にむせんでいるかのような感覚にさえ、襲われました。
過去世において、共に行動をしていたのかもしれません。
おそらく、尊王攘夷の旗印を、共に振っていたのでしょう。 (黒川 記)
【おまけの情報】
実は、10月29日にパソコンが故障をして、起動ができなくなってしまいました。
それが原因で、ブログの更新が滞ってしましました。
10月30日は、家族で食事会を行う予定でだったの、10月30日に別荘から、名古屋に戻ってきました。
30日に、また別荘にトンボ帰りをするつもりだったのですが、そのまま名古屋でゆっくりすることにしました。
「名古屋にいるのも良いよ」という、‘宇宙からの導き’だったのかもしれません。
パソコンショップで修理をしてもらった後で、高校時代の友人と会い、ランチをして、12月に行く旅行の計画ついて、相談しました。
そして、彼と会った後の帰り道、近くの登山用品のショップに寄り、登山靴を購入しました。
11月の中旬に、別の友人と別荘の近くの蛇垰山という山に、登山をする予定だったので、丁度、登山靴を買うことができてよかったです。
田舎の別荘とは違って、都会の名古屋では、家族と食事をしたり、友人と会ったり、田舎ではなかなかできない買物をすることができるので、とても便利です。
都会と田舎の二拠点生活は、その‘良いとこ取り’ができるので、悪くないと思いました。
以上、です。