居合術を習っています。

八丁トンボ オス 日本一小さなトンボ
居合の稽古に行って、先輩に言われました。
 
「居合は自得です。」と。
自得とは、「自分の努力によって理解すること。体験を通してさとること。」とあります。
 
居合の術は、先生にお手本を見せてもらい、本で技の説明を読んでも、そのまま出来るような簡単なものではありません。
居合は、自分の技として身につき、術となるまでには、何年も、何十年もかかるといわれる世界です。
結局、技は試行錯誤の上で、自分自身で、身につける以外にないのです。
 
その時、重要なことは、自分の『内なる声』を聞くことだと思います。
それは、バシャールの言うハイヤーセルフの声でもあります。
 
自分の心が、自分に語りかけます。
「そのやり方でいい。きついかもしれないけど、慣れるから頑張って。」とか。
何となく、心の底から声なき声が聞こえてきます。
 
以前、トライアスロンをやったことがあります。
その時の難関は、スイムでした。スイムは、泳ぐコツがいるだけでなく、体を泳げる体に変えていく、つまりフォームを習得していくという気の長いトレーニングが必要です。
 
週に2,3回、近くプールで一人泳いだり、クラブのコーチに付いて泳ぐのですが、1.5㎞を泳げるようになるのは、並大抵なことではないです。
さらに、海に入って泳ぐことは、これまたさらに大変です。
 
しかし、自分の内なる、声なき声が聞こえてくるのです。
「大丈夫。何とかなるよ。前回の時より、少し上手くなったじゃないか。」と。
その結果、トライアスロン(オリンピック スタンダード)を完走することが出来ました。
 
一人プールで、泳ぎと格闘しながら聞こえてくる、『内なる声』、ハイヤーセルフからのメッセージは、本当にかすかなものであり、単なる気のせいとも思えるようなものでした。
 
その内なる声が、導く方向に努力することで、自分の望みが実現できたとき、その声を信頼するようになります。

内なる声を信頼できるようになることが、つまり、自分のハイヤーセルフを信頼して、ハイヤーセルフと一つになるプロセスだと思えるのです。

 
居合やスイムに限らず、スポーツ全般や稽古事などは、内なる声を聞く訓練になり、ハイヤーセルフに近づくチャンスだと思います。
 
自分にとって、居合術はまだまだこれからの道のりです。
居合の稽古をしながら、内なる声に意識を向けていこうと思います。