十三神の神々のうち、「雲読之命」に続いて、9神めになる「国狭土之命」(くにさずちのみこと)のお話しになります。
「国狭土之命」は、八柱之大神としては、4神めになります。八柱之大神様のうち、丁度、半分まで、話が進みました。
晃月師からは、国狭土之命様は、つなぎの大神様と、お聞きしておりました。
伊勢湾の夕日

八柱之大神 その4 国狭土之命
(やはしらのおおがみ くにさずちのみこと)

 
 第4の守護神の話です。国狭土之命と呼ばれています。呼称は人間が名付けた物ですが、その理合いの理解は大切です。守護神八柱之大神の4番目の機能は、つなぎであります。
 
 私達が、つなぎの大神さまと呼ぶ理由です。次々と因縁のある、つまり、関係のある出来事や物事をつないでいくのです。つなぎの第1の役割は、命をつなぐことであります。
 
 ミクロにもマクロにも、つなぎはなければなりませんが、まずは、ミクロの生命をつなぎ合わせてマクロに具現化していく働きを持つ神と理解しましょう。ミクロの生命現象である仏の真理や修行の徳に現れる命の賛歌や、それを求めての修行である禅行に、このつなぎのエネルギーがあり、一貫して、命の生成や生命の悟りに繋がっています。
 
 右手人差し指に、この神は象徴され、結ぶ印は恨みを嫌い、恨みを去ることを求めている。因縁や人間関係を結ぶのに、恨みを以て結ぶと言うことはあり得ない。皮膚に現れるほとんどの病は、なにかを恨むときに出てくる。
 
 女性性を司り、立ち給う方角は辰巳(南東)の方角である。
 
 日々の守護は、午前八時より十二時、月々では十一日目の午前0時から十五日目の24時までを守護する。年々で言えば、四月二十一日より六月二十日までである。
 
 会社の経営などでは、毎月11日から15日に請求書案内などを出し、翌月につなげるのが常道である。4月21日から6月20日までに、一年をつなぐ様々のイベントを組むというのも常道です。なぜなら、つなぐエネルギーに充ち満ちているからといえます。
 
 少しややこしいのですが、つなぎのエネルギーを持って北に展開するエネルギーがあります。水のきよめの理合いを得、天の四神の一つとして陰陽五行に現れる玄武(げんむ)であります。水の神として、亀に蛇が巻き付いた姿で表されるのですが、全ての因縁をつなぎ合わせる役割を、水のきよめと共にしています。
 
 また、陰陽五行に表されていることですが、二十八宿の内、北方七宿の総称として、玄武を言う場合があります。この様に、八柱之大神はその理合いを芯に、他の八柱の理合いを持っていますが、八柱之大神のもと四神帰妙来と唱名されるように、四神二十八宿と共に、1461本仏の世界が展開され、八百萬の神々の世界へと繋がっていくのであります。
 
 実際の応用では、組織においては4天王に7奉行28将という風に、実際動かし、その組み合わせの妙を見ることも出来ます。人間の禍福は、つなぎの妙であると言うことが出来るからです。
 
 国狭土之命と名付けられたこのエネルギーは、生成発展をもたらし、物事を具現化する役割を持つ大神であります。思えば、ぬくみの大神(エネルギー)にこのつなぎの大神(エネルギー)が入り込んで、女性が生まれるというわけですから、女性たる者ぬくみとつなぎを、ゆめゆめお忘れなきようお願いいたしたいと思うのであります。
 
 
【解説】
晃月師が名古屋に来られて、お祈りをするときに、この国狭土之命様の神名を称名するところで、拍子木の音の通りが悪いと、よく名古屋は「つなぎ」(コミュニケーション)が悪いなど、お叱りを受けました。それも懐かしい思い出です。
 
それは、国狭土之命様のエネルギーが「つなぎ」だからです。
 
この国狭土之命様は、人と人のつながりをご守護してくれる神様なので、仕事で新規の見込み客にお会いして、営業をするときは、右手で国狭土之命様の印綬を結びながら、商談を進めなさいと、よく晃月師に言われたものです。
国狭土之命の印綬

国狭土之命様の印綬 右手の人差し指と親指を付ける。

上の写真の手の格好が、国狭土之命様を表わす印綬です。右手の人差し指と親指を付けます。お金のサインではないです。この手の格好を相手に、ちらちら見られるのもよくないので、商談の時は、机の下でこの印綬を、いつも結んでいるという人もいました。

ご自分がビジネスマン出身のためか、積極的に『国狭土之命様の理合い(つなぎ)をビジネスに活用しなさい』とおっしゃって、商談中にこの印綬を結ぶことを薦められました。

 

松川晃月師に、初めてお会いしたのは、1999年12月のことでした。
その時、私はインターネットの会社を経営していました。

晃月師に会うために京都に行き、先生とお昼のお祈りをしていたところ、お客様から携帯に何回も電話があり、トラブルの留守電が入っていました。

そのことを晃月師に話すと、「直ちに、名古屋に帰って、顧客のところに行きなさい。」とおっしゃいました。名古屋に取って返して、お客様のところに行ったところ、トラブルは既に収束していました。
お祈りの後の講話を拝聴する目的で行ったのですが、「仕事優先」ということを示されました。

私は、松川晃月師の「仕事優先」、「日常生活優先」の姿勢に、感銘を受けて、師の元に足しげく通うようになりました。