誰もが「幸せになりたい」と思っていると思います。このハッピーネット・サイトは、自分自身が幸せになって、幸せの輪(ハッピーネット)を広げようという趣旨で、1995年ころに立ち上げました。今回、「幸せ」ということについて、考えてみました。
小幡緑地の池
今、私が幸せだと感じる一番の理由は、ある程度の体力があることです。
「ワクワク」の趣味と人生を、どんどん体験していくためには、どうしても体力が必要です。今、日本は便利になり、昔の人のような体力を失ってしまったように思います。
 
先日、近郊の公園にロードバイクで行き、道すがら、道沿いで咲く花の写真を撮ったり、公園の中にある湖を撮影してきました。14,5 km の道のりでしたが、とても充実した気持ちになれました。
道端の木の実
私の母親は、昨年(2017年)、癌で亡くなりました。その様子を真近で見ていて、とても可哀そうだと思っていました。
母親は、乳がんに罹る前は、とても幸福な人でした。
 
乳がんになる以前は、ポジティブで自信に溢れていました。自分の姉妹や、友人たちとの旅行を自ら企画して、周りの人たちを幸せにしていました。そして、癌に加えて、脳梗塞を発症して、すっかりネガティブになってしまいました。
 
どうして、自分ばかり、次から次へと大病をするのだろうと、いつも嘆いていました。
 
友人と会うことも、避けるようになりました。友人から電話が掛かってきても、取り次がれることすら嫌がるのです。
 
友人たちが、心配して元気づけようとしているのですが、母は健康を失い、自信を失った、哀れな自分の姿を見せたくないから、会わないのだということが、傍らで見ていて痛いほど分かりました。
 
そして、以前は、あれだけ好きだったデパートでの買い物も、行って帰ってくるだけで、「疲れた」を連発するようになり、行こうとはしなくなりました。
 
日本人は幸福度が低いと、言われています。
国連が発表した、2018年版の「世界幸福度ランキング」では、日本は世界54位で、去年の51位から後退したそうです。「あくまで主観の調査なので文化の違いが影響する」と但し書きがありますが、それにしてもこんなに生活水準が高く、高い文化をもち、自然豊かな日本が、何故、幸福度が高くないのでしょうか?
 
幸福度が低い理由の一つは、日本人は体力がないからだと思うのです。
 
少し前に、NHK で、健康寿命を題材にしたを番組をやっていました。
 
しかし、健康寿命をいくら伸ばしたとても、幸せになるための必要条件で、それだけでは十分ではないと思います。
健康で、好きなことを、ワクワクしながらやれないと、本当の幸せにはなれないと思います。
 
ここで提案ですが、政府は率先して、中高年の体力向上を目的として、次のような体力テストを制度化してはどうでしょうか?
 
100m を、36秒で走れたら、3級。1km を、6分で走れたら、2級。10km を、1時間で走れたら、1級。
 
というような資格テストを作って、40歳~60歳までは、1級を目標とすること。
61歳~70歳までは、2級を目標とすること。
71歳以上は、3級を目標とすること。
というようにして、目標を達成した中高年には、褒賞(資格)を与えて、国民の体力づくりを奨励するのです。
伊良湖トライアスロンのゴール 2012/10/14
体力があることで、その人の幸福度は、全く変わると思います。
「幸せになるために、体力をつけよう!」というスローガンで、政府は中高年の健康と幸福を支援したらよいと思います。
当然、健康寿命も延びると思います。中高年が健康になれば、医療費が削減できて、政府の累積債務問題も改善すると思うのですが。