「原発のこと」というブログを書いたら、友人のAさんから、「内容に誤りがあります」というご指摘を受けました。
厚真町に近い、新千歳空港
Aさんは、厚真町にお住まいです。厚真町は、札幌にも、新千歳空港にも非常に近く、とても便利なところです。
厚真町で、地震の後、電力の復旧に40日かかったと書いたのですが、実際には48時間で復旧したそうです。さらに、深刻な電力不足があったと書いたのが、それほど深刻ではなかった、というのが、実際のところだったようです。
ご指摘に従い、「原発のこと」のブログの文面は、既に修正させていただきました。
彼は、次のようなメールを送ってくれました。
【Aさんのメール】
（北海道電力から、電力不足のため、）大口需要家に節電や工場の稼働時間の調整などの要請があったと聞いています。店舗の電飾看板や照明を一部消すなど自主的な節電を行ったところは多くありましたが、計画停電はありませんでした。
【私の返信】
いろいろ詳しい情報をありがとうございます。現地の人ならではですね。
【Aさんからの返信】
再度、ブラックアウト等のトラブルを起こさないために最悪の状態を想定していたと思います。
また、苫東厚真発電所も当初の見込みより早く復旧して、９月１９日に１号機、９月２５日に２号機、１０月１０日に４号機、全ての発電機が復旧しました。（３号機は廃止されている）４０日というのは発電所の復旧のことでは？
【私の返信】
記憶が定かではないので、もっと調べてから、書けば良かったです。改めて、ありがとうございました。
【Aさんからの返信】
今回の震災で学んだことの一つはマスコミは視聴者受けの良いストーリをあらかじめ持っていて、それに沿った取材をするので、フェイクではなくても偏った情報が発信されることです。一番悪いストーリーを放送するけれど、地元以外では緩和されたとの情報は伝わりにくいと思います。
【私の返信】
その通りです。ブログにも書きましたが、彼らは、取材意図というのを用意していて、報道するストーリーに合ったことを強調します。なので、結果として、彼らに世論が誘導されるようなことになります。
「原発のこと」で、訴えたかったことは、まさに、Aさんが言うところの、次のことです。
「マスコミは視聴者受けの良いストーリをあらかじめ持っていて、それに沿った取材をするので、フェイクではなくても偏った情報が発信されることです。」
厚真町の震災の報道に、限ったことではなく、ありとあらゆる、全ての報道について、同じことが言えます。
このことは、「いつもマスコミは嘘ばかり言う」という、違和感の原因になっています。
今は、昔と違い、インターネットのお陰で、ありとあらゆる情報が、インターネットで入手できます。
インターネットの情報には、もちろん、フェイクニュースもあるのですが、自分が真偽を見抜く目を持てば、自分自身にとって、最も必要で、重要な情報を得ることができます。
マスコミの「常識」に、とらわれすに、柔軟に考えて、自分の意見を持つことが、今、求められていると思うのです。
「原発」は、3.11が起きて、その危険性がわかりました。3.11が起きる前は、危険性が分からなかったので、推進しようとい報道が多かったと思います。しかしながら、現在（2019年）は、すぐにでも、原発をゼロにしようと言うのが、マスコミの主張です。
「原発のこと」というブログで、原発について、いろいろ個人的な意見を書いたのですが、ここで、原発の是非を論じるつもりはありません。人はそれぞれ多様な意見があると思うからです。
地震の時、停電によって、泊原発についての報道は、あまりされませんでした。SNSでは、泊原発について、いろいろな意見があったようです。
【参考記事】
北海道胆振東部地震「泊原発が動いていれば停電はなかった」論はなぜ「完全に間違い」なのか
読売新聞の記事から、引用させていただきます。
「原子力規制委員会によると、（泊原子力発電所は、）同日（9月6日）午前３時２５分に外部からの電源供給が止まり、約９時間半後の同日午後１時までに復旧した。３基とも原子炉は空だが、使用済み燃料プールに計１５２７本の燃料があるため、非常用ディーゼル発電機で冷却を続けた。 」
この小さな記事を読むと、仮に何らかの想定外の理由で、休止している原発の電源が復旧せず、電源が止まったままの状態が、長期期間続いた場合、深刻な事態になっていた可能性はあることが分かります。
例えば、休止している原発の下で、直下型の地震が起きた場合などです。今は活断層には関係なく地震が起きます。もちろん、一般市民が、そのような原発の脆弱性（ぜいじゃくせい。潜在的に潜んでいる危険性。）を、想像する必要はないと思いますが。
「大難を小難に」のブログでも書きましたが、今回の「北海道胆振東部地震」は、お神によって、小難に納めていただいたと、私には思えるのです。
