いつも参拝に行く神社の管理をしているYさんが、管理人を辞めて、引越すことになりました、
4月20日のブログ「ある別れ」で、引っ越しが決まったことは、書かせていただきました。引っ越し先探し等で、いろいろ時間がかかり、今日、5月25日に、引っ越すことになりました。
そもそも、Yさんとそのお母さんのRさんとご縁ができたのは、1999年の夏でした。
それ以前、子供の頃に、時々遊びに来ていましたが、面識ができたのは、その時でした。
この神社を訪れた理由は、この白山神社、熱田神宮、伊勢神宮のお札が必要になったためでした。
社務所の戸を叩くと、Rさんが現れて、三つの神社のお札全てが揃っていたため、全てのお札を分けていただきました。
それから、ほぼ毎朝、白山神社に参拝に、行くようになりました。
ある時、大雨が降った翌朝、いつものように参拝にくると、参道に水溜りができて、靴か水が入ってきそうでした。
Rさんが、「神社の下水の水はけが悪いので、参道に水があふれてしまい、申し訳ない。」とおっしゃいました。
よく話を聞くと、神社の中に、下水口が2,3か所あるのですが、そのうちの1か所の下水口が詰まっているので、水がたまるとそこから溢れ出てくるとのことでした。
私は、週末の休みの午後に神社にきて、その下水口に溜まっていた落ち葉を掻きだして、小さな排水口に水道の水を、勢いよく注ぎ込んで下水が外に流れ出るようにしました。
そのことで、Rさんにとても信頼されて、毎朝、参拝するときに、顔を合わせると、よく話をするようになりました。
それがきっかけで、息子のYさんとも仲良くなり、毎朝のように会話を交わすようになったのでした。
2年前の2017年に、ふとしたことで、ふたりの親子が、最低賃金をはるかに下回るような安い手当で、神社の掃除などの雑用をしていたことを、お聞きしました。その上で、立ち退きを迫られたそうなので、他人事ながら、とても腹が立ちました。
Yさんも、感情をむき出しにして、いろいろな愚痴を長々と話すので、それを聞きました。
私は、ふたりの窮状を見るに忍びなかったので、弁護士のところに連れて行きました。
弁護士さんは、立ち退きの日付の入った書面をもらったら、もう一度、来て欲しいと言われました。
しかし、なかなかその書面をもらう機会がなく、ずるずると時が経ちました。
そうこうするうちに、状況が進展して、氏子会の会長と、彼の友人で、氏子会のメンバーの二人の計らいがあり、退職金と引っ越しの費用をいただいた上で、引っ越しが決まったのです。
「つくづく、良かったな」と思いました。