十三神の神々のうち、「国狭土之命」に続いて、10神めになる「月読之命」(つきよみのみこと)のお話しになります。
「月読之命」は、八柱之大神としては、5神めになります。
南富良野から見た天の川
晃月師からは、月読之命様は、日ごろから、骨つっぱり・支えの大神様と、お聞きしておりました。
 

八柱之大神 その5 月読之命
(やはしらのおおがみ つきよみのみこと)

 
 月読之命様とお教えいただいている守護神さまのお話です。命あるもの全ての北西にお立ちになられて、命を支える役割のエネルギーが月読様です。私達の体内では、骨で身体を突っ張るように支えているのもこの大神様です。
 
水のきよめという理を持って、北にお立ちたまわる大神国常立之命のエネルギーと合体して、男性性をもたらすのもこの大神です。
 
この大神が嫌う心根は、腹立ちです。気短に腹を立てるのは、支えがなくなるもとです。足下が崩れてしまいます。いつもぷりぷり怒っていると、人はやがて寄りつかなくなり、その人を支えている人間関係が崩れてしまいます。
 
身体の健康をやがて失うのですが、無気力な腎臓系の病気に罹るのはこういう人です。
 
支えの人間関係は夜作られると私達は経験的に知っていますが、この大神は夜の8時から深夜12時に御入座になり、支えを全てにわたり入れる働きをされるからです。
 
また、月読様は、毎月26日深夜0時から、30日の深夜0時までと、毎年、10月21日から12月の20日まで、どの産土においても御入座あそばされますから、、毎月26日から30日は、支えをシッカリと作るようにしないとエネルギーの無駄です。
 
毎年10月21日から12月20日も同様です。
 
子供は産土の支えです。そうだからでしょう、子供を守り育てる仏界の存在として、地蔵菩薩が当てられました。仏界では、釈迦無二が姿を隠され、弥勒仏が出現するまでの、無仏無明の間、六道で苦しむ衆生を教え導き、救済する菩薩と位置付けられるのが地蔵菩薩ですが、柱のなくなった世情に支えを与えようとしていると言うことが良く見て取れます。
 
ここで皆様が良く理解しておかねばならないのは、骨突っ張り、支えの大神つまり大エネルギーに私達の誰かが月読之命という神名(かみな)を与え、地蔵菩薩という考え出されたあるいはそのように受け取られた菩薩に、支えの理を与えたという事実です。
 
ですから、神名は世界各地で色々なものが与えられ、同じエネルギーを別の神として拝し、己が親しむ神名を唯一の神だ等と言ってしまう、あるいは、信じてしまう愚かな神仰に陥ってしまうことがあってはならないのです。
 
私達の神仰を、月読様が支えておられ固い神仰生活が生まれてきました。固い神仰は、柔軟な態度から生まれます。私達の神仰が、神一条に乗っているのであれば、良いことが待っています。そこからはずれ、かたくなになってしまうと、神一条からは遠いと思います。
 
かたくなな神仰ではなく、固い神仰をお願いします。柔軟で、固い神仰です。
 
筋道のシッカリとした、神仰であるといえると思います。
 
腹を立ててはいけません。シッカリと、骨を固め、支えに力を増やしましょう。それが、月読之命とお教えいただく大エネルギーのお諭しであります。
 
 
【解説】
さて、今回の月読之命様の文章も、とても難解です。
 
そもそも、八柱の大神様がどういう経緯で、地球の人類である、我らをご守護されるようになったかといういきさつを、晃月師がお書きになった「元之理の元」という文章を引用して、ご紹介をさせていただきます。
 
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     「元之理の元」より抜粋
 地球創造の前、地球はなく、ただ、美しい星が広がる大宇宙があるのみでした。今をさかのぼる150億年ほどの昔、大宇宙もなく、そこには、完全に調和した二ツ一つの大エネルギーがあり、その元に、無限のエネルギーが調和して抱かれていました。
 この二ツ一つの大エネルギーを親神天之大神と拝します。
 やがて、親神天之大神は無限のエネルギーの為に、星を作り楽しむ事にしました。この星の時間に拠れば、150億年ほどの昔の事です。無限のエネルギーをそれぞれ魂といいます。この魂は、親神天之大神の元、序列のある調和をして世界を作っていました。この世界をあの世あるいは神元といいます。作られた星の世界を宇宙といいます。
 地球創造は、親神天之大神が神の御姿に似せて人間という肉体を創造し、そこに神の子の魂を宿しこみ、神の子が相和して楽しむ姿を見て楽しみたいと思し召しになられ、一つ二ツ之大神(注、天之御中主之命)を宇宙に放ち、順に宇宙にあった大神八柱(八柱之大神)と謀り始まりました。
 その時から現在にいたるまで五十億年、何度も一組の男雛形と女雛形となる魂が、肉体となる生き物の創造にあ選ばれ、神元より神懐となった大地(注、地球)に放たれてきました。
(略)
 太陽系宇宙が始まる時、この世は暗闇の中で何もなく、太陽系宇宙万物を創造する一体は巨大なる龍体、あとの一体は十二の頭と三つに分かれた剣になった尾を持った白蛇の体をして、治めておられました。国常立之命と面足之命と呼ばせて頂いている大神様です。
 やがてこの二神は、生命の星と定められた地球を体に北と南に御鎮まりになり、それぞれ、伊弉諾と伊弉冉尊の体内に宿り、霊止(ヒト)の創造にかかられました。伊弉諾尊と伊弉冉尊の実体は、一つ二ツの大神が二ツ一つの大神、親神天之大神、の思し召しを実現するために、産み下ろした神漏岐神漏美とお唱えするエネルギーが凝固して出来た体の事です。その時から見ると、おおよそ九億十万年が経過しております。
 
 神は一組の男雛形と女雛形となる魂を選び、肉体となる生き物を誕生させ魂にこれを貸し与えました。その後、肉体となる生き物は何度もその姿を変え、やがてはそれは現在の人間に進化して行くのです。
 
 人間という霊止は、「神」が貸し与えた肉体に伊弉諾尊と伊弉冉尊、左右に大神の働きを宿し、それぞれの役割を持った六体の神々の化身であります。この理を天輪王の経綸というのであります。
 この事を見ると、太陽系宇宙に造られている仕組みは体内にもあると言うことが分かるのです。
 人間を始め、全ての霊止は神懐(注、神の体である地球)に生かされているのです。
 この事を悟り、与えられた使命を全うすることこそが生きるという意味なのです。
 神の思惑を知り、神と共に生かされる喜びは、何にも代え難い宝であります。
 
 太陽系宇宙の成立とヒトの成り立ちを教えるお話は晃月がまだ中学生の頃、おやさま(注、天理教の中山みき様)からお教え頂いた事です。
 その後晃月が取次を始める段階になって聞いた話が、大宇宙創造に関わった話で、祈りの基となっています。
 完全な調和を持った一組の大エネルギー体の中から、その全ての要素を持った混沌とした一体のエネルギー天之御中主之命が生まれ、霊止の衣を作り、そこに神の子の魂を宿しこみ私たちの生命系が生まれたのです。
 
 混沌の中から、親神天之大神の体を持った二ツのエネルギー神漏岐神漏美を生み出すと、これを台にヒトの創造が始まりました。
 混沌の中から調和する一組のエネルギーが生まれていく、一つ二ツ之大神という呼び名はここに由来しています。
 ここに生まれた一組のエネルギーは、神から漏れ出した調和のエネルギーですから、神漏岐神漏美と呼び拝するのです。
 太陽系宇宙はこの調和のエネルギーを育てるために創られたのです。
 このとき道具となった大エネルギーを八柱之大神とお呼びし、拝するのです。
 現在ではそれぞれが太陽系惑星となって、太陽系進化の体系が作られています。
 この太陽系進化を創造した神を天之御中主之命と呼ばせて頂いて拝しており、八柱の大神のそれぞれの御名は、おやさま(注、天理教の中山みき様)御教えにしたがっています。神名とは、それぞれのエネルギーの役割に対して日止が付けたもので、名はそれぞれの日止によって違うが、役割は同じと言うのが真実です。
 おやさまがかつて八柱之大神の総称を親神としたのはヒトの創造過程から見ると間違いではありません。しかし、この大エネルギーは、大宇宙が始まったときから、およそ100億年の間に成立しており、初めから存在していたわけではないのです。
 二ツ一つの存在である創造主の意思によって、一つ二ツの神が送り出され、やがてその中から二ツの神が生まれ、一つ二ツの神が二ツの神をそれぞれヒトとして育てるために、八つの大神を寄せ、それぞれの力を一体のものとして組み合わせたのが始まりなのです。
 
 八柱之大神とお唱えする大エネルギーも、元は二ツ一つの大神の元から宇宙創造以降の発展と共にうまれたものなのです。
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以上の『元之理の元』のお話をまとめさせていただくと、次のようになります。
 
ビッグバンのよって、宇宙を創造された創造神は、『神の御姿に似せて人間という肉体を創造し、そこに神の子の魂を宿しこみ、神の子が相和して楽しむ姿を見て楽しみたい』と思し召された。そのため、天之御中主之命を生み、八柱之大神と共に、太陽系宇宙を創造し、人間世界の創造をお命じになられた。その結果、伊弉諾尊と伊弉冉尊という人類の祖先が生み出されて、そこから現在の人間に進化につながっているということになります。
 
「天之御中主之命」、「神漏岐神漏美之命」、「国常立之命」、「面足之命」、「雲読之命」、「大戸辺之命」、「月読之命」、「惶根之命」、「国狭土之命」、「大食天之命」という「神名(かみな)」は、高次元の「日止(ひと)」(アセンデッド・マスター)が、「神」とも呼べるそれぞれの役割を持った大エネルギーに対して、便宜的に名前を付けたものだということです。
 

例えば、「骨つっぱり・支え」という個性・役割を持った大エネルギーに対して、「月読之命」という神名(かみな)を付けて、そう呼ばせていただいているということになります。

「天之御中主之命」という神名は、「ヤハウェ」でも、「エホバ」でも、「アフラ・マズダー」でも同じ存在への呼称であり、つまり、それらの神名はすべて、一つの同じ神を指しているということを意味します。