十三神の神々のうち、「神漏岐、神漏美之命」に続いて、6神めになる「国常立之命」(くにとこたちのみこと)のお話になります。
 
晃月師に初めてお会いしたころ、この十三神之祈りとは、そもそも、古神道であるとお聞きしました。
そう考えると、古事記の最初に出てくる「造化三神」(ぞうかさんしん)と「神世七代」(かみのよななよ)の話と、晃月師によって明らかにされた「十三神の説明図」が、とても似ているのは、当然のことかもしれません。
 
古事記の「天地開闢」(てんちかいびゃく)の冒頭部分の説明が、不思議なほど、ほとんどない理由は、古神道から、神道に変化するところで、何か情報の隠蔽、改ざんが行われたのかもしれません。
 
国常立之命については、つねづね、お清めの大神様「月様」として、お教えいただきました。
月の表面の写真 月は、八柱之大神 国常立之命の象徴です。

月 国常立之命の象徴

八柱之大神 その1 国常立之命
(やはしらのおおがみ くにとこたちのみこと)

 
 あらゆる生命の八隅に立ちたもうて、全ての命をはぐくみ育てる大神を、私は八柱之大神と呼称しあがめ奉ってきました。最初は、清めの大神のお話です。 「おやさま」(注、天理教の教祖中山みき様)が、 その神名を国常立之命とお教えになり、私はそれに従っています。
 
 大本の聖師出口王仁三郎が著した「霊界物語」にも、同様の神名があります。
 
 一つ二ツの大神が、人間の創造にかかられたとき、最初に合力に同意された大神であります。太陽系宇宙では、月様、その現れ方に、男の性が現れています。つまり、日様に照らされて、姿を変えるというのは、如何にもという感がします。
 
 先月お話をしました、神漏岐之神にこの大神が入り込まれて、我々が今日言うところの伊弉諾尊となるわけですが、この大神は水を自在に扱うことが出来ます。
 
 人が、滝に打たれるのも、身体の60~70%が水分であるのも、地球の海の表面積が全面積の60~70%で、今は64%台で推移していますが、このような行為、分布はこの神の役割の大きさを著しています。ちなみに、海中に没したムーやアトランティスの表面積は4%弱であったとお教えになります。
 
 方位は子(北)にお鎮まりになり、 御姿は龍体をされて、我が国では多く龍神が眷属として現れました。欲しいという心根を嫌い、男性原理である護りを象徴する神と言えます。
 
 確かに、あれが欲しいこれが欲しいと自己の欲に立つようになって、世界は乱れ始め、男性原理である家族を、社会を、そして世界を守護する行動を放棄したかに見える人間社会が、混乱と無秩序な社会となるのは当たり前の事だと仰います。
 
 人間は、神の社になるべき存在なのですが、身体を汚して病気になってそれは人間だから仕方がないとうそぶいています。神が宿るには余りに汚れている人が多いとお嘆きになるのです。
 
 釈迦無二の説かれた八聖道も、考えてみるまでもなく、神の社として受け入れられる最低条件を言っています。
 
 この大神は、一日では午前0時から2時に現れ、丑密を経て放ち之大神大食天之命と入れ替わりますが、この大神については11月のこの稿でお話をします。ですから、体を清めなくてはならないとき、深夜0時(注、たぶん、2時)には身体を「おかみ」に返さなくてはなりません。
 
 一方、常に清まった状態であれば、眠くはならず疲れもしないのです。暴飲暴食、過食気味の我が国を始め一部の国に住んでいる人は神の社からほど遠いと仰ってお嘆きになるのも宜(むべ)なるかなです。
 
 また、八柱之大神は、月々によって、また一年を以てそれぞれ巡回をしており、国常立之命と唱名する大神は、毎月1日午前0時より、3日の12時までと、年で言えば12月21日から正月20日までを守護しています。ですから、正月3ガ日の午前0時から2時までは、この神の力が最大になるので、誰でも改まった気持ちになるのです。
 
 仏界への垂迹で言えば、釈迦無二とその説法はこの大神が垂迹したものであります。このほか、この大神が垂迹したものとしては、千手観音菩薩が大きな存在であるとお聞かせになるのです。
※ 垂迹するという言葉は、「別の姿をとって降りてくる。」ことを意味します。
 
 
【解説】
「垂迹する」という言葉は、「別の姿をとって降りてくる。」ことを意味します。「昇天する」とか、「成仏する」の逆を意味します。例えば、アセンションとは別方向で、わざわざ制限の大きい3次元、物理次元の世界に降りてくることを意味します。
 
国常立之命が垂迹した仏さまが、釈迦牟尼仏であり、この後、次回に出てくる惶根之命が垂迹した仏さまが、大日如来とお聞きした時には、正直、びっくりしました。
つまり、「八柱之大神とは、それほど巨大な神様なのか?」と思ったのです。
 
そして、八柱之大神様は、エネルギーの大きさはともかくとして、天之御中主之命様より、古い、年老いた神々であると、お聞きしています。
つまり、二ツ一つの親神からの要請で、一つ二ツの天之御中主之命が、人間社会を始めるにあたり、その手助け・協力をお願いして、集められたのが、八柱之大神であったのです。
 
この八柱之大神様を、守護神ともお呼びしております。その理由は、生きとし生けるもの、全ての八隅(東西南北)に立って、24時間365日お守りされるのが、その基本的なお役目であるからです。
 
お清めの大神である国常立之命が、ご守護する午前0時から、午前2時までの間に、始まりのお祈りを日々しなさいと、晃月師よりお教えいただいています。
この午前0時から2時までの時間帯にお祈りをすることで、最も清められるからと、お教えいただいているのです。
 
このメッセージにあるように、人の体は、本来、神の社であり、神の社として受け入れられる最低条件として、仏教の八正道の規範を守ることが求められます。
 
神の社となるためには、八柱之大神様に、私たちの八隅に立って、お守りいただく他なく、日々、十三神の神々に、お祈りをさせていただいているのです。
 
毎日、午前0時から2時の時間に、始まりのお祈りをすることには、正直、辛いものがあります。
それが難しい時は、それぞれ工夫してやってよいと、晃月師からいわれていました。
少なくとも、午前2時になったら、就寝しなさいとも、教えていただいています。
 
この八柱之大神様が働かれるご守護については、八柱之大神の理(り)といわれています。いずれ、まとめて詳しく説明をさせていただきます。
 

この八柱之大神様に、常日頃から、ご守護いただけるようになるためには、私たちは、まず生活を改めるところから、スタートしなければならないのです。