晃月師が説かれた八柱之大神とは、天理教の十全の守護のうち、伊邪那岐、伊邪那美命を除いた神々のことです。それを八柱之大神と呼んでおられました。
尚、十三神のうちの神漏岐、神漏美之命が、垂迹して(姿を変えて)、伊邪那岐、伊邪那美命となったと伺っております。
尚、十三神のうちの神漏岐、神漏美之命が、垂迹して(姿を変えて)、伊邪那岐、伊邪那美命となったと伺っております。
天理教の教祖さま(中山みきさま)の教えを受け継ぐ、現在の天理教では、親神様(おやがみさま)の広大無辺なご守護を、十全の守護をもって体系的に説き分け、それぞれに神名(かみな)を配し、分かりやすく、覚えやすいようにお教えくださったとされておられます。
ただし、天理教では、神名は便宜的なもので、十柱の神様がおられるということではないとされています。
晃月師は、この十柱の神名の神々、即ち、八柱之大神に加えて、いざなぎのみこと、いざなみのみことは、そのような神様がおられると説かれていました。
そして、八柱之大神が位置する方角は、天理教の十全の守護と同じと教えていただきました。
北: 国常立之命(くにとこたちのみこと) 北東: 大食天之命(たいしょくてんのみこと) 東: 雲読之命(くもよみのみこと) 東南: 国狭土之命(くにさずちのみこと) 南: 面足之命(おもたりのみこと) 南西: 惶根之命(かしこねのみこと) 西: 大戸辺之命(おおとのべのみこと) 北西: 月読之命(つきよみのみこと)
中北: 伊邪那岐命(いざなぎのみこと) 中南: 伊邪那美命(いざなみのみこと)
古事記においては、上巻の冒頭に、次のように記載されています。
「天地(あめつち)初めて発(おこ)りし時、高天原(たかまがはら)に成りませる神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。次に、高皇産霊神(たかみむすひのかみ)。次に、神皇産霊神(かみむすひかみ)。」
「天地(あめつち)初めて発(おこ)りし時、高天原(たかまがはら)に成りませる神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。次に、高皇産霊神(たかみむすひのかみ)。次に、神皇産霊神(かみむすひかみ)。」
高天原に、突如として現れた、この天之御中主之神、高皇産霊神、神皇産霊神の三柱の神々は、造化三神(ぞうかさんしん)と呼ばれています。いずれ、造化三神については、ブログで書かせていただこうと思います。
この造化三神の後に、神代七世(かみよななよ)の神々が、登場してきます。
古事記の神代七世の神々は、次のような神名になります。
第一: 国之常立神(くにのとこたちのかみ) 第二: 豊雲野神(とよくもののかみ) 第三: 宇比地迩神(うひじにのかみ) 妹須比地迩神(いもすひじにのかみ) 第四: 角杙神(つのくひのかみ) 妹活杙神(いもいくくひのかみ) 第五: 意富斗能地神(おほとのぢのかみ) 妹意富斗乃辨神(いもおほとのべのかみ) 第六: 於母陀流神(おもだるのかみ) 妹阿夜訶志泥(あやかしこねのかみ) 第七: 伊邪那岐命(いざなぎのみこと) 妹伊邪那美命(いもいざなみのみこと)
以上が、神世七代の神々です。
ただ、この神世七代の神々の神名は、古事記、日本書紀等において、神名が異なっています。そのため、造化三神と、神世七代の神々については、一種の世界観の創作であるとみなされているようです。