9月8日に、北陸内観研修所で、1週間の集中内観研修を終えて、すぐその足で、GLA関西本部の集会に参加するため、東大阪に向かいました。
北陸内観研修所

北陸内観研修所

GLA関西本部に到着した時、既に集会が始まっていて、丁度、高橋信次先生ご指導の「反省瞑想」のビデオが上映されていました。
 
内観を終えたばかりでしたので、とてもタイムリーなビデオでした。引き寄せ(シンクロ)を感じました。
 
高橋信次先生は、先ず、生れてから現在まで、しっかりと、頭から後光が射すようになるまで反省し、それから瞑想に入るようにと、いつも指導されていました。
その理由は、反省が十分でないうちに、瞑想に入るから、悪魔や悪霊に、心に入られる危険性があるからです。
 
信次先生は、いつも心を丸く豊かな状態にしてから、反省と瞑想を行うようにと、指導されていました。
高橋信次先生による、心眼で見た人の「心」の図

高橋信次先生による、心眼で見た人間の「心」の図

上の図にあるように、人間の心は、「想念」を中心にして、「感情」、「理性」、「本能」、「智性」の領域が配置されています。
 
信次先生は、次のように、ご指導をされました。
「恋愛をしている時、人の感情と本能は、大きく膨れ上がり、心はハート型になってしまう。そのような心の状態では、正しい物の見方はできない。心は、常に、丸く豊かでなければならない。」
「感情」、「理性」、「本能」、「智性」が、バランスが取れて、心全体が丸くなるようにして、反省と瞑想を行うのです。
 
第一に、反省する内容は、子供の頃から、如何に母親や、父親にお世話になったかを調べて、それに対して、あまりにも感謝の気持ちが足りなかったことに気づくことです。この点においては、内観と反省は、まったく一致しています。
 
GLA関西本部のある幹部の方にお聞きしたところ、その方が内観創始者の吉本伊信先生から、次のようなエピソードを伺ったそうです。
「高橋信次先生は、内観法のことを非常に高く評価されて、『GLAでもそこまで徹底して、反省研修を行いたいのだが、会員数が多くなりすぎて、そこまてできない。』とおっしゃいました。」(吉本伊信先生談)
信次先生は、GLAの会員を、吉本先生の奈良の内観道場へ、内観をさせるために送り込まれました。当時、北陸内観研修所の長島美稚子所長は、伊信先生の奈良の内観所で、面接者をされていたため、GLAの方たちの内観の面接をされたと、お聞きしました。
 
北陸内観研修所は、そうしたGLAとの不思議な縁で、結ばれていました。
 
集中内観は、特定の人物に対して、「していただいたこと」、「して返したこと」、「迷惑をかけたこと」の三点について、自分の内面を振り返る方法なので、反省に比べると、分かりやすく、取り組みやすい長所があります。
 
反省は、内観に比べて、自由度があるのですが、一人でやっていると、いつも同じような結論(例えば、自分は我が強い、感謝の心がないなど)に行き着いて、違った視点から自分を見ることが、難しい場合があります。
反省によって、心の重荷を確認して、それを手放すことが目的なのですが、自分の欠点が目について、自分を責めてしまう場合もあります。
私は、信次先生が天上界にお帰りになる直前に、GLA中京本部に所属していました。大学生であった1976年3月に、近くの民宿に、1週間の反省旅行に行き、無我夢中で反省をして、自分なりに手応えを感じました。
そして、信次先生が昇天された後、26歳の頃に、小金井の道場で、二回の集中内観を行いました。
それ以降、この40年間は、現実の生活の追われて、まとまった反省や内観をしませんでした。
それはそれで、良かったと思います。
40年振りに、集中内観を行わせていただき、とても良い反省ができたと思いました。
GLAでいう反省をしっかりと行うために、北陸内観研修所のような場所で、外部との一切の交渉を断って、集中内観を行うことは、とても良い選択だと思います。
集中内観によって、内観のコツを掴んだら、自宅で日常内観、および、反省を、普段の習慣として、行うことをお薦めいたします。