今日(R3/9/28)は、昨日のブログ「本の原稿書き その2 まえがき」の続きです。

 

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今回は、(仮題)「新しいスピリチュアル ガイドブック」の「第一章 スピリチュアルの流れ」、「(1) ニューエイジとは」の内容になります。

 

新しいスピリチュアルガイドブック 原稿 その3 ニューエイジとは

 

アメリカで、ニューエイジという言葉が生まれた背景には、人間性回復運動(Human Potential movement)という流れがありました。
これは、ベトナム戦争に病んだアメリカ人の人間性を取り戻そうとした運動でもあります。

人間性回復運動は、Wikipedia では、次のように、説明されています。

人間性回復運動(にんげんせいかいふくうんどう)、または、ヒューマン・ポテンシャル運動とは、1960年代のアメリカ合衆国、それも主として心理学分野において生じたムーブメント。 「幸福」「創造性」「自己実現」の主体である人間の「人間性」や「人間の潜在能力」を、回復・発展させることを旨とする。自己啓発セミナーのルーツの1つとしても知られている。

これは、厳しいキリスト教的な戒律、信条からの解放も意味していました。

そのような人間性回復運動の時代から、ニューエイジという発想が生まれてきます。
キリスト教では、魂の輪廻転生(Reincarnation)を認めていないのですが、ニューエイジでは、生まれ変わりが信じられるようになりました。

ニューエイジは、カルト的ではありますが、宗教とは一線を画します。
神という存在を認めるのですが、特別な固有名詞の神名を持つ神ではなく、一般的な、普遍的な神という存在に切り替わります。

ニューエイジという言葉をWikipedia で調べると、次のように、解説されています。

20世紀後半に現れた自己意識運動であり、宗教的・疑似宗教的な潮流である。ニューエイジという言葉は、魚座の時代から水瓶座の時代 (Age of Aquarius) の新時代(ニューエイジ)に移行するという西洋占星術の思想に基づいている。

ニューエイジの言葉は、魚座から、水瓶座という新しい時代に入ることを表した言葉です。
その水瓶座に、2020年12月22日から、入ったといわれています。
魚座の時代は、物質文明の時代であり、水瓶座の時代(ニューエイジ)になると、霊的な文明が勃興すると思われてきました。

1969年の頃、私は、フィフス・ディメンション(The 5th Dimension)の「輝く星座(アクエリアス)/レッド・ザ・サンシャイン・イン」という歌が、日本でも大流行したことを覚えています。なぜ流行ったのか分からなかったのですが、英語の意味も分からないのに、この歌を聞いて、心が躍ったことを記憶しています。
フィフス・ディメンションとは、文字通り、五次元を意味します。
アクエリアスは、水瓶座のことです。

その歌詞の日本語訳を引用します。
(https://youtu.be/1uHkMXoIMWk からの引用。)

【アクエリアスの歌詞】
月が第7ハウスに位置し 木星が火星と一直線に並ぶとき
平和がもろもろの惑星を導き 愛が星々を導くようになる
これが水瓶座の時代の夜明けである 水瓶座の時代の
調和と理解 思いやりと信頼に 満ち溢れ
嘘やあざけりは消え 夢のビジョン 黄金の生活
神秘的な水晶の黙示 そして心の真の解放

【レッド・ザ・サンシャイン・インの歌詞】
あぁ輝かせよう さぁ さぁみんなで歌おう
そして太陽を輝かせ 心を開き それを太陽の光に当てよう
そして君が孤独なとき 太陽を輝かせよう そう輝かせよう
君は心を 開かなければならない
そして それを太陽の光に当てる
君が不当に扱われたと感じた時
太陽を輝かせよう
また友人達が君に背を向けたなら
ただ心を開き そしてそれを太陽の光に当てる
君はそれを感じなければならない 太陽を輝かせよう
君はそれを感じなければならない

1970年ころのニューエイジ、水瓶座の時代への期待がどれほど大きく、熱いものだったか、アクエリアス楽曲を聞いていただければ、より分かると思うのですが、この歌詞からだけでも、十分な熱気を感じ取れると思います。

そして、2020年12月22日、木星と土星のビッグイベント「グレート・コンジャンクション」が起こり、水瓶座の時代に入りました。
そして、ニューエイジ、水瓶座の時代という表現から、「風の時代」と呼ばれるようになりました。
「風の時代」に入って、どのように生きるべきかという情報が、様々なところで、聞かれるようになりました。
しかし、「風の時代」は、コロナ禍と完全に重なってしまい、フィフス・ディメンションが歌っている「心の真の解放」、「太陽を輝かせよう」という歌詞から、一般的には、かなり遠い状況のように見えます。
しかし、私は、コロナ禍の結果、人と直接会う機会が、大幅に減ったことで、個人が自由に使うことができる「可処分時間」が、随分増えました。そのことに、ポジティブな意味を見いだすべきだと考えます。
今までは、あまり付き合いたくない「飲み会」に出る必要がありました。
会社の仕事も、出来るだけ、在宅勤務をするように、政府が奨励しています。
その結果、Zoom を使った会議によって、出来るだけ会社に集まらないで、業務が行なわれるようになってきました。
そのような在宅勤務の定着で、人によっては、郊外に移住したり、郊外に二つ目の生活拠点を持つ「二拠点生活」など、新しいライフスタイルを求める人たちが、増えています。
飲食店は、必要に迫られて、積極的に、テイクアウトできるメニューを追加しました。テイクアウトの充実や、ウーバーイーツのような宅配サービスによって、家庭でのホームパーティーが手軽に行える環境になりました。
風の時代では、コロナ禍の状況で、コロナを怖れるだけの人たちと、コロナ禍を逆手にとって、新たなライフスタイルを作り出している人たちの二つのグループに、分かれてきました。

 

以上、です。

ニューエイジのことを、日本ではなぜか、精神世界とも言われてきました。
ニューエイジは、スピリチュアリティ(spirituality)の一つの領域を指すようです。そのスピリチュアリティが、精神世界という日本語になったのかもしれません。
1980年年代末から、2000年までの10年間余り、私は、宗教とは違うこの精神世界で、様々な追求をして、貴重な体験をすることができました。
その結果、人生において、大きく視野が開けたように思います。