一昨日(6/29)の比叡山延暦寺の結縁灌頂(けちえんかんじょう)に参加させていただき、心静かに真摯に祈ることが、一つの大切なテーマになりました。
伊勢神宮 宇治橋

伊勢神宮 内宮 宇治橋の前で

昨日、6月30日は、伊勢神宮の参拝に行かせていただきました。
比叡山延暦寺に続いて、連日の参拝になります。
一昨日は、比叡山の山道を登ったため、足に若干の痛みがあります。
 
梅雨どきなので、朝から雨がしとしと降っていました。
御垣内(みかきうち)参拝をさせていただくため、スーツ姿での参拝です。スーツ姿でないと、御垣内参拝は許可されません。
 
御垣内参拝とは、一般の参拝者が入れない囲いの中で、遥拝(ようはい)をさせていただくことです。
 
そのために、2,000円のお布施をいたしました。
そうすると、内宮(ないくう)と外宮(げくう)の御垣内参拝が許されて、伊勢神宮徴古館と神宮美術館の見学ができます。
 
近鉄伊勢市駅で降りて、外宮の参拝から始めました。
伊勢神宮 外宮

伊勢神宮 外宮の鳥居の前  後方に、御幌(みとばり)の白い布が垂れているのが見える

参拝する場所と、正殿との間に、御幌(みとばり)というカーテンのような白布があります。
随分以前、自分が参拝するときに、その白い布がファーッと、めくれるように上がって、正殿の方が見えると、神様が喜ばれたしるしであると教えていただきました。
 

私が参拝すると、その白い布がファーッと、めくれあがって、囲いの中が良く見えました。

外宮の神様、豊受大神(とようけのおおみかみ)様が、お喜びになられたようで、嬉しかったです。
 
その後、お宮の神主さんの後ろについて、外宮の御垣内参拝をさせていただきました。
 
次に、内宮に進みました。
内宮に参拝するには、五十鈴川に掛かる宇治橋を、渡って行きます。
 
内宮の正殿は、外宮より、多くの人が来られていました。
 
まず、一般参拝者に並んで、通常の参拝をしました。
すると、外宮での参拝の時と同じように、御幌(みとばり)の白い布がファーッと、めくれあがり、囲いの中の社がはっきり見えました。
 
そして、御垣内参拝の受付を待っていた時でした。
私の右後ろで、女性の悲鳴のような声と、大きな息づかいが聞こえました。
 
振り返ると、黒っぽい喪服のような服を来た女性が、苦しそうにしゃがみ込んでしました。
良くない霊に憑依されて、過呼吸をしていると直感しました。
 
その女性は、地面に坐り込んだままで、三つ指を付いて、頭を地面につけるようにして、「神様、ごめんなさい!」と、鳴きながら、お辞儀をしました。
彼女の少し前に立っている、白い洋服を来た女性に向かって、謝罪をしているように見えました。
 
こういう現象は、以前にも見たことはありますが、まさか内宮の正殿の真ん前で、このようなことに遭うとは、思いもよりませんでした。
暫くすると、その女性は落ち着いて、周りの人たちに抱えられるようにして、去っていきました。
 
清らかな神域である伊勢神宮の内宮で、このようなことが起きるわけがないと思わない方も、おられるかもしれません。
黒い服の女性に潜んでいた良くない霊が、正殿の前に来ることによって、怖くなって出てきてしまったように思われます。
 
その女性は、本来の自分を取り戻したようでした。彼女が幸せになるようにと、願いました。
 
暫くして、御垣内参拝の受付の若い神主さんに呼ばれて、囲いの中で御垣内参拝をさせていただきました。
 
その時、また、御幌の白い布が、一層高くめくれあがりました。
内宮の天照大神(あまてらすおおみかみ)様も、お喜びになられたことを知り、とても嬉しい気持ちになりました。
 
その後、伊勢神宮の近くで、昼食をとって、神宮徴古館、神宮美術館、神宮農業館を見学して帰りました。
神宮徴古館では、令和天皇の即位の儀式、御大礼(ごたいれい)についての展示があり、とても勉強になりました。
 
伊勢神宮の参拝では、かなり歩いたので、すっかり足が痛くなりました。
始めて、御垣内参拝の体験を、させていただきました。
それが理由ではないと思うのですが、自分の中で大きな変化が起きたように、感じました。
これがどのような変化なのか、ゆっくりと味わってみようと思いました。