昨日(7/7)は、GLA関西本部、名古屋支部の勉強会が、名古屋駅前の会議室で行われたので、参加させていただきました。

真のメシア 在りし日の高橋信次先生

真のメシア 在りし日の高橋信次先生

いつものように、高橋信次先生の心行の読誦から、始まりました。
 
今回、もっとも、興味深かったことは、ある男性の内観研修の体験談でした。
 
彼は、GWの長期休暇を利用して、富山市で内観研修に参加されました。
この内観研修は、既にお亡くなりになられましたが、奈良の吉本伊信先生によって、始められました。
 
私も、かれこれ35年以上前に、武蔵小金井にある内観道場で、内観をさせていただいたことがあります。
その頃は、かつてはGLAに所属されていた、波場武嗣先生ご夫妻が指導に当たっておられました。
 
内観は、畳の部屋の四隅に、ついたてを立て、その中に入って、一人で行います。面接者の方が、1時間に1回くらい、振り返った内容をインタビューしに、まわって来られます。
具体的な内観のやり方は、振り返る対象の人を、例えば、母親と決めます。
そして、母親と自分との関わりを、小学1年生の時、2年生の時、3年生の時と、順々に追って行き、次の点について、出来事を思い出していく方法です。
 
・お世話になったこと
・して返したこと
・迷惑をかけたこと
 
そして、まわって来られる面接者の方に、自分が思い出したこと、感じたことを、洗いざらいお話するのです。普通は、自分のあまりの至らなさに気付き、懺悔をすることになります。
 
彼が参加した内観研修は、七泊八日(日曜日から次の日曜日)で、以下の研修所で行われているそうです。
 
〒930-1325 富山県富山市文殊235
TEL: 076-483-0715
 
彼は、内観研修で得た気づきについて、詳しく体験談を語ってくれました。
 
彼は、小学校の修学旅行に出発する朝、母親と大喧嘩をしたことを思い出しました。
彼が背中にデザインが付いたTシャツを着て出かけようとしていたところ、母親にリュックを背負うと、デザインが見えないから、前にデザインのあるTシャツを着ていったらといわれて、口論になったそうです。
 
その時、小学生の彼は、母親が自分のことを思って言ってくれていたことに、内観することで気付くことができて、懺悔の涙を流したそうです。
 
父親との関係では、ある時、父親が彼をプールに連れて行ってくれました。
 
その時、彼のお兄さんが一緒に行けなかったので、そのことに不平不満を口にしていたら、父が起こって家に帰ってしまったことを、思い出しました。
 
その時、自分が自分の二人の娘さんをプールに連れて行こうとして、下の娘さんが駄々をこねたことを思い出されました。下の娘さんに対するしつけだと思い、上の娘さんだけをプールに連れて行かれたそうです。
 
そのとき、自分の行動と、彼の父の姿が重なり、父親が自分を愛してくれていたことに気付き、それまで避けていた父親に心で詫びました。
このことでも、号泣されたそうです。
 
このようにして、彼は実り多い内観を行うことができました。
 
一つ面白い体験をされたそうです。
 
自分の心の中に、関西弁でしゃべるもう一人の自分がいることに気付かれたそうです。
 
彼が、誰だと聞くと、お前自身だと答えます。
その存在は、自分に聞けば何でも分かるので、もう内観はしなくてよいとまで言います。
少し変だと思い、さらに追及していくと、その存在は、「コシンの魔」だというのです。
 
魔だということが分かったので、それ以後は心を向けないようにされたそうです。
彼は、「コシンの魔」という言葉を知らなかったのですが、内観が終ってから調べたら、「己心の魔」であることが分かったというのです。
 
己心の魔」は、自分の心の中に住む魔のことです。
このブログでも、今年(2019年)の5月16日に、取り上げさせていただきました。
内観をすると、「己心の魔」があぶりだされてくることが、見事に実証されました。
彼の体験談を聞いているうちに、私もこの内観を体験したくなりました。
勉強会の後のお茶会で、皆さんと話をしたら、今年(2019年)は、彼だけにとどまらず、内観ラッシュというくらい、内観に参加される方が多いとのことでした。
名古屋支部長も、このお盆に、8回目の内観に挑戦されると聞き、皆さんの意識の高さに、本当に驚かされてしました。
日本も、多くの人たちが、こぞってGWに内観に参加するような世の中になると、きっと、地上天国が近づくのでしょう。